BrJA8月 | 犬好き麻酔科医ブログ

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海外臨床留学麻酔Dog、カブリオレのお送りする、
最新論文から、医療の未来像まで。
日々精進。

うーん、
まず、ざーっと見ますかねえ。。。。




PeriOperative Quality Initiative (POQI) international consensus statement on perioperative arterial pressure management

えー、周術期血圧管理。
高血圧の治療は慎重に。
低血圧を治療で起こすとね、、、恥ずかしい。

低血圧は、防止
リスク患者では、平均血圧60以上Keepを。
65じゃない理由はなんかあんすかね⁈⁈

実は、術中より、術後の低血圧の頻度の方が高い可能性。更に、放置されがち。
なんで、術後低血圧に関する介入が今後出て来るべきと。

あとは、静脈圧が上昇しているケースでは、血圧のSetポイントをもっとあげるなど、ケースバイケースで行うと。

低血圧は原因を見極めて治療せえと。

まあ、、、そう言うふうにみんなやってるっすけどねえー。



Cardiac index-guided therapy to maintain optimised postinduction cardiac index in high-risk patients having major open abdominal surgery: the multicentre randomised iPEGASUS trial

術中、、、心拍出量の適正化。
いやあ、、、、時代って繰り返されるんすかねえ。
しまいにゃ、GDTに戻ったりしてね、やりすぎないレベルでの。

導入〜術後8時間、
適正化された心拍出量をKeepする戦略‼︎

高リスク患者の、開腹手術。
介入で、PPV<12%、 を輸液とDobで。
vsは通常ケア。

318 名。
30日Major合併症は、
介入  84/ 152 (55%)
通常 77/ 166 (46%)
OR 1.87, 95%CI: 1.03–3.39, P=0.038

おおおおおお〜い。
悪いやん‼︎
GDTと同じか、、、、
心臓への過剰な負荷なんすかねえ?
でも、バランスだと思うっすけどねえ。。。



Maintenance of beta-blockers and cardiac surgery-related outcomes: a prospective propensity-matched multicentre analysis

心臓手術患者。
オペ当日のベータ遮断薬とAKI、術後Af。
んー、
Afは減って、AKIは減らない?かなあー。
でも1日くらいじゃなんの差もないかなあ〜。

前向き観察マッチング。
1789 patients,
マッチング 583 ペア。

で、
Af減らず。
OR: 0.86 [95%CI 0.66–1.14], P=0.335;
141 [24.2%] vs 126 [21.6%]

術後のるアドの量は増えた。
(415 [71.2%] vs 465 [79.8%], P=0.0001)

AKIも、、、、増えた!
124 [21.3%] vs 159 [27.3%], P=0.0127

えー、
有意に悪い‼︎
術当日のベータ遮断は、、、、抜くべきなの?
続行してることが多いと思うっすけど⁈




Effect of volatile versus propofol anaesthesia on major complications and mortality after cardiac surgery: a multicentre randomised trial

出た。
心臓手術、吸入、Propo論争。
どっちでも良いかと。。。

一言で言うと、、、、
ナーンも、差はなかったす。


Towards a common definition of surgical prehabilitation: a scoping review of randomised trials

術前リハビリの定義?
論文で明確に定義されてるには、50%以下だって。
へー。
やるだけじゃ定義じゃないんすね。
何をどれだけどの期間とか、そう言うこと?
ま、
リハビリは、悪いはずないんすけどねえ、、、
結果がなかなか出ない。
めげずに、定義から。



Reversal of cerebral ischaemia and hypoxia and of sickness behaviour by megadose sodium ascorbate in ovine Gram-negative sepsis

アスコルビン酸。
VitCと同一でいいのかな?
いやー、
一時期よりちょっと下火っすけど。。。。
可能性、としてはまだ残るんじゃないっすかねえ。
重症では、lていかするのは間違いないっすからねえ。
うーん。。。



Association of dexmedetomidine use with haemodynamics, postoperative recovery, and cost in paediatric anaesthesia: a hospital registry study

Dex✖️小児麻酔。
術中にDex使うのって、小児領域で流行ってんですって。
ここの施設だと、なんと80%〜で使用してんだって。理由は、術後せん妄予防。

で、実際。
Dexを術中使用すると、
容量依存的に、
低血圧、徐脈が増える。悪いっすねえ〜。
術後、リカバリ退室時間が増える。悪いっすねえ〜。
総コストが高くなる、悪いっすねえ〜。

せん妄は、、、、減らない。。。。。。

ええええー。
使わん方が全然いいじゃん?
いやあ、あるあるっすよねえ。
良かれでやってたことが実は、変わらないどころか悪化させていたって言う状態。。。。
全てのことに、疑いを持って、、、、っすね。
Do No Harmってな、、、、
歳をとるごとにフカイイ言葉に聞こえます。。。



Behavioural and neuropsychological outcomes in children exposed in utero to maternal labour epidural analgesia

まだ無罪放免にはならんかなあ〜。
無痛分娩と、子供の神経発達。
疑惑がありますよねえ〜。。。。

今回、40%が無痛分娩受けてる
10歳児の、神経機能比較。
、、、、
、、、、
有意差、はないっす。
ないけども、、、傾向はあるっす。
P 0.06くらいの、、、ね。

ま、今後とも評価されるっしょ。
ま、めっっちゃ、デカい、明らかな差ではないってことで、今回は。



Effects of general anaesthesia in early childhood on local and global visual processing: a post hoc analysis of the APEX cohort study

小児の早期全身麻酔暴露。
今回は、
暴露が、視覚認識に影響を及ぼす可能性が示唆。

うーん、、、、
避けれる手術は、避ける。。。。
避けれんときはしょうがないっすからねえ。
ま、
麻酔がいけないのか、
入院というストレスがいけないのか、
そういうの含めて議論は続くっす。


Impact of spinal or epidural anaesthesia on perioperative outcomes in adult noncardiac surgery: a narrative review of recent evidence

最新のデータだと、
ついに、、、と言っていいのか?
Spi、Epiが、
術後Outcome、
今回のは、Openでの胸、腹、手術患者、
に好影響‼︎という。

ですよねえ〜。
明らかにいいと思うっす。
差が出なかったのが謎でしたけど、
出てよかったっす。

最近、、、、、
なんだかんだで、麻薬を減らす意味では、
腹腔鏡でも、Epiあっていいのかなあ、なんて
逆ブレしてますよ。
DVT予防も、日本は曖昧だし、、、、
麻薬PCAするくらいならいいかもっすね。



Impact of spinal versus general anaesthesia on perioperative obstructive sleep apnoea severity in patients undergoing hip arthroplasty: a post hoc analysis of two randomised controlled trials

股関節系手術。
Spiも全身麻酔も、差はない、か、
あったとしても臨床的に無視できる程度、
ってのは、最近の理解。

じゃ、SAS患者、では?

Spiのが良さそう、、、、っすよねえ?
でも、
術後48時間、全く差はなかったっす。
で、、、、3日目の夜。
Spiのが悪い?
コレはよーわからんから無視っすけど。。。

差はないんすねえ〜。
でもSASの人のSpiにモルヒネとか入れる人たまにいるから、、、、怖いけど。。。。