EuroJA5月。 | 犬好き麻酔科医ブログ

犬好き麻酔科医ブログ

海外臨床留学麻酔Dog、カブリオレのお送りする、
最新論文から、医療の未来像まで。
日々精進。

Clinical guideline on reversal of direct oral anticoagulants in patients with life threatening bleeding

Doacsの拮抗っすかね。
なんとなく、ですけど、
Xa系には、PCCで効果あり、っぽい感じですけど、
前向きRCTで、拮抗薬vsPCCってのはないんですよね。
なのでPCCは、EBMとしては弱い、ってことになるっす。

Doacs特異的測定、ってのは、
普通の病院じゃできないっすよねえ。
あれば、やる。
でも、結果待たずに、治療開始すべき。

DOAC levels 50 ng /ml 以上、
ってのは、なんらかの拮抗処置をすべき値とされてるんだって。

心臓手術前、Xa (FXa)系,で、
andexanet alfa 投与は、推奨されない。
ヘパリンの効果にも拮抗するかもしれないから。
ポンプ離脱前っすよね、使うなら。

出血はないけど、DOAC overdose の状況では、
拮抗薬hq推奨されない。
排除、排出、のための処置を考慮すると。

直接vsPCCの結果はまだ不明。
Fac7を推奨する理由もない。

あとはね、、、、
拮抗して、200〜300万円か、
その価値、ベースのFrailとかね、
既に脳出血してて社会復帰絶望的、
でもね、、、直接、を使うかとかね、
そういうことも考えんといかんよねえ。



Chronic postsurgical pain: A European survey

実は大きな問題である、
術後慢性痛Chronic postsurgical pain (CPSP)。

前向き観察l
患者層が、、、乳癌、胸骨切開、THA、子宮。
バラバラやん。。。
1, 3, 7 days, 1, 3, 6 months、でアンケート。

3297 patients。
2494 patientsが6ヶ月データあり。

6ヶ月CPSPは、 全体で10.5%,
胸骨 6.9%,
乳癌 7.4%,
TKA 12.9%,
子宮内膜症 16.2%.
と、バラツキあり。

神経因性疼痛は、
胸骨 33.3%,
乳癌  67.6%,
TKA 42.4%,
子宮内膜症 41.4%.
の頻度。

1/3は、慢性疼痛を経験していた。

術前の痛みは、
TKA 、子宮内膜症、であり、
術後、それらは軽減した。

Severe CPSPと神経因性疼痛は、
QOLに関わる因子を増悪させた。

予期できる要因は見当たらず。

ですって。
まあ、多いんすよ。
乳癌、、、、とかね、
全然、僕の実感としては無いんすけど、
術後の外来とかだとあるんすかねえ。
術直後とか翌日、lほとんど痛く無いっていうんすけどねえ。。。。難しいっす。




Pain management after open colorectal surgery: An update of the systematic review and procedure-specific postoperative pain management (PROSPECT) recommendations

開腹で腸管切除。
ラパ全盛っすけどね、時々あります。

術後痛改善に有意だったのは、
アセトアミノフェン、Epi、だった。

Epiが使用無しの場合、
静脈投与リドカイン、 と、両側TAP block又は持続腹膜上投与、 が推奨された。

術中、術後の (COX)-2 、又は、Nsaids、は、
結腸手術に、推奨された。
結腸以外は、、、、ってなんなんすかね⁇
なんで限定的効果が。。。。。

はあー、コレは一つ重要かもね。
安全性の面から、『 local anaesthetics should not be administered by two different routes at the same time.』
局所麻酔は、どれか一ルート限定で投与。
ですよねえ、僕もよく思う。
TKAとかで、色んなブロック注射して、最後、関節内注射、、、、とかね。怖くてしょうがないっす、僕は。。。。
局所麻酔の中毒、ってな、、、、致命的になりかねんっすからね。

あとは、、、、静脈投与リドカイン、ってなんだかんだ、根強いEBMっすよね、実際、あんまやったことないんすけどね、効くって話っす。
実際、持続じゃないけど、術中にリドカインIVすると、BPと脈、落ち着くこと多いっす。
不整脈的なアレじゃなく、多分、痛みをとってくれてんだと思うっす。
ま、今後もっと安全な投与方が見つかるといいっすね。



Extravascular injection of neuromuscular blocking drugs: A systematic review of current evidence and management

筋弛緩薬が皮下投与になった場合の解析。
今にとこの情報だと、
筋弛緩効果は出ます。
ゆっくり効いて、lながーく効く。
なのでまあ、、、、術後、pのが厄介ですよね。
長めにモニタリングしとかんと危ないです。
ま、
逆に言えば、静脈投与できない場合、皮下でも効かせられる、とも言える
そんな機会滅多にはないけど。
ちなみに、動物実験だと、気管内投与でも効果ある。ルート取れてない緊急で、Slow導入して挿管して筋弛緩気管内とか、僕は、何回か、世話になったことがある。
ま、、、、ないのが一番すけどね。。。
でもまあ、
知識はいつか役立つことがあるけん、
覚えといて。


Impact of sugammadex and neostigmine on outcome after major orthopaedic surgery: A population-based analysis

スガマデックスvsワゴスvsコントロール。
よくある話、、、ですが、
なぜか、整形手術限定で比べてみた、と。
、、、、
結果としては、
スガマデックスもワゴスも、おっきな肺合併症を減らすために投与すべし。
スガマデックスは、特に心臓系合併症を減らす?なんでだ?と
でもまあ、ワゴスとは思ったほど差がないのね。
でもまあ、、、、
スガマデックス一択っすよねえ。。。
海外はやっと半分くらいがスガマデックスになったくらいの様ですl
珍しく?コレは日本の選択が合ってると思うわ。




The novel rapid formulation of intravenous dantrolene (NPJ5008) versus standard dantrolene (Dantrium®): A clinical part-randomised phase 1 study in healthy volunteers

ダントロレンって、溶くのがめんどい‼︎
で、
簡単に準備できる新製剤のTrial。

で、効果は差はなく、
準備の時間は短縮。

うん、後は保存期間を長くしてくれ!


以上。