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海外臨床留学麻酔Dog、カブリオレのお送りする、
最新論文から、医療の未来像まで。
日々精進。

Comparative neutralisation profile of SARS-CoV-2 omicron subvariants BA.2.75 and BA.5.

少人数の血液データ。
心配される、ケンタウルス型?、
それの免疫逃避力の話。
今回のデータによると、
武漢をベースとして、
オミクロン全般で、1/30程度の力価。
で、オミクロン対決だと、
ケンタが、BA5より、逃避力、として1/2位。
って事で、
一応、免疫逃避、の意味合いでは、
まだ、最強はBA5のまま、ということ。
BA5を塗り替えるまではいかんのじゃね?って。
だと良いっスねえ。

最強王図鑑だと、ケンタウロスは、結構弱いんすよね、
確かトロルに一回戦で負けてしまう、、、
いや、なんでもないっス。



Association of Prehospital Needle Decompression With Mortality Among Injured Patients Requiring Emergency Chest Decompression

ほお。
外傷患者。
病院前の、胸腔ドレーン。
コレで、25%、死亡率を下げれる可能性があるって話。

実際、11%程度が、胸部に強い外傷を受けて、
胸腔ドレーンが有効な可能性が示唆。
ま、
タンポ、は、病院外ではキッツイけど、
胸腔、緊張性気胸、血胸もか、
それは、ドレーン一発で、死亡リスクを下げ得る、わな。
であれば、、、、
聴診じゃないよね、、、、
超音波、、、、か、
息が止まってる可能性もあるから、とりあえず、刺しちゃうか、、、になるのかなあ。
ま、大分、厳選する必要はあるだろうが、
防ぎ得る死亡、の代表格である、
緊張性気胸は、確かに、病院前、治療の手順を作るべきでしょうな。



Proton Pump Inhibitors Associated With Drug-Induced Lupus Erythematosus

数、としては、絶対数は多くはないんすけどね、
PPI誘発性の、SLE、というものがあるそうな。
60前後の女性、で多いみたいです。
半数くらいで、PPI中止したら治ったエピソード付きだって。
ま、、、、
必要な薬なんでしょうけど、
必要のない人は、できるだけ飲まない方がいい薬でもありますな。



Advances in Imaging and Targeted Therapies for Recurrent Pericarditis
A Review

再発性心膜炎のREVIEW。
必要な方は、、、、どぞ。
コルヒチン、ステロイド、IL1阻害、
ダメならオペ、オペ死亡は10%近い、など。



Rate of SARS-CoV-2 Reinfection During an Omicron Wave in Iceland

既往感染の保護効果は、
デルタには90%だったが、
オミクロンには50%、もっと低いって話もある。
で、
アイスランで実際どうだったか。

11 536 コロナ患者。
平均年齢 34 (19) years
中央年齢, 31 years; range, 0-102 years
5888 (51%)男子。
2942 (25.5%) がワクチン歴あり。
、、、、
一応、国民の70%はワクチン打ってるみたいっスけど、
感染者のワクチン摂取率が低いみたいっスね。

最初の感染から 287 (191) days経過後。。。。。。

オミクロン時期に 再感染したのは、1327 (11.5%) 。
ワクチン一回摂取者では、11.7% (1007/ 8598)
ワクチン2回以上では、 10.9% (320/ 2938)

18〜29歳で最も再感染が多い。 (475/ 3136 [15.1%])
高齢者では逆に少ない。

最初の感染から、時間が経つほど感染した。
18 months vs 3 months,
OR 1.56; 95% CI, 1.18-2.08

0〜1回ワクチンより、2〜3回ワクチンで、多かった⁈
OR 1.42; 95% CI, 1.13-1.78
どーいうことじゃい‼︎

よーわからんけど、、、、
オミクロンには再感染しやすいのは間違いない。
ワクチンの回数は、、、、
うーん、既往感染の時期とか、複雑に絡まってる、、、
と思いたいっスけど。。。

そして、、、、
今、一番気になるのは、、、、
免疫を逃避して感染しやすいオミクロン。
コレにかかりやすいのは良いとして、、、、
コレに、オミクロンにかかった場合、、、、
次の変異種への、防御力、免疫力は、、、
ちゃんと、、、上がるの⁈
オミクロンは別カウント、、、
の可能性もねえ、、、
無きにしも非ず、な雰囲気。。l
マジ勘弁っスけどね。。。。


Clinical and Genetic Risk Factors for Acute Incident Venous Thromboembolism in Ambulatory Patients With COVID-19

んー、
コロナは、DVT、PE、すげえ増える系と、
インフルと同程度程度系、
どっちがどっちなんすかね?

今回は前者。
非感染とマッチング。
DVT HR 20〜
ただ、
フルワクチンで、HR4〜5程度に下がるけどと。

うーん、、、、
ま、ここまで増える⁈って感じっスけど。。。。




Awareness of SARS-CoV-2 Omicron Variant Infection Among Adults With Recent COVID-19 Seropositivity

極初期、
オミクロンは、50〜70%は無症状、なんて話もあって、
今は10%〜程度が無症状なんて言われていますが、
定まってないっスな。

今回、血液検査で、オミクロン感染を診断。
210人。
年齢、51歳(23-84歳、136 女性[65%]。

44%(92)は、感染の認識あり、
56%(118)は、感染の認識なし。

認識ないうち、10%(118人中12人)が症状があった、と後に報告。

医療従事者は、
認識する頻度が高かった。
OR 2.46;95%CI、1.30-4.65

ほお、久々に、50%系っスね。
何がホントか、、、
ま、そろそろどっちでもええわい、って
みんな思ってきてますけどね。。。。



Long-term Effectiveness Associated With the BNT162b2 Vaccine Against SARS-CoV-2 Infection Among Adolescents in South Korea

南コリアのワカモノ。
3 203 985名。300万っス。
過半数は12〜15歳。
で、
感染者は、29 285名、
重症化は、11名。
少ないっスね。

感染者の、55.4%が予防接種なし。
一回、17.3%
2回 24.0%

重症11名は、予防接種なし。

2回接種の有効性は、
18歳〜 75.5%(95%CI、65.8-82.4)、
16〜17歳、 80.4%(95%CI、77.8-82.7)、
12歳〜15歳 79.2%(95%CI、77.4-80.1)

18歳の有効性は、3回目の投与後30〜59日には、
55.2%(95%CI、47.3-61.9)。

ま、オミクロン前っスけどね。。。。




Risk of SARS-CoV-2 Acquisition in Health Care Workers According to Cumulative Patient Exposure and Preferred Mask Type

コロナと、マスク。
n95系統と、サージカルマスク。

2919 名の医療従事者。
年齢, 43 years (18-73 years);
このウチ、
749 (26%) 名がコロナ感染。

患者暴露なしの従事者の陽性率は、 13%
患者暴露アリの医療従事者の陽性率は、
N95系  21%
サージカルマスク系 35%
OR, 0.49; 95% CI, 0.39-0.61

サージカル (OR, 1.21; 95% CI, 1.15-1.28)
N95 (OR, 1.15; 95% CI, 1.05-1.27)

陽性因子は、
家族陽性  (OR, 7.79; 95% CI, 5.98-10.15),
患者接触 (OR, 1.20/接触; 95% CI, 1.14-1.26),
N95系 (OR, 0.56; 95% CI, 0.43-0.74),
ワクチン (OR, 0.55; 95% CI, 0.41-0.74)
だった。

ん、
感染は減る。
で、、、、今は、
Costもかかるし、もうN 95やめない?って話も。
どーなんすかねえ。。。。