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海外臨床留学麻酔Dog、カブリオレのお送りする、
最新論文から、医療の未来像まで。
日々精進。

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Favorable Neurocognitive Outcome with Low Tidal Volume Ventilation after Cardiac Arrest

心肺停止蘇生後、
Low Tidal換気(ここでは8ml/kg以下になってます)すると、
それ以外に比べ、神経学的予後の良い退院、などが増えるって。
OR 1.6。
ま、
全ての症例で、Low Tidalが基本です。
で、Lowってな、8kら、6へと、下がって来てます。
でもま、今回は、8ですらも、
それ以上より、予後が良いんだって。
ま、蘇生後は、血行動態不安定だからね、そりゃLow Tidalっしょ。
でも、思った以上に、差が出てることには、びっくり。



Physiologic Effects of High-Flow Nasal Cannula in Acute Hypoxemic Respiratory Failure

急性呼吸不全患者に、NasalHighFlow(40L)、か、通常酸素か。
で、
NasalHighFlowは、
酸素化、呼吸数軽減、食道内圧低下、
分時換気量低下、終末呼気肺容積増加、
などなど。
ん?
NasalHighFlowって、酸素化改善するだけじゃないの?、なーんて思ってたあなた、
あまーーーい!!!
呼吸努力、肺のコンプライアンス、肺容積増加、など、
目に見えない効果を持ってるんですな。
酸素化だけでは、評価しきれんぜよ。
ま、目に見えんものを信用するのも、難しいけどね。。。