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海外臨床留学麻酔Dog、カブリオレのお送りする、
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5-6月って、何故か虫垂炎が増えるんですよね〜。
世界的に。
北半球とかも関係なし?
うーん、人って不思議。。。



Clinically significant bleeding with low-dose rivaroxaban versus aspirin, in addition to P2Y12 inhibition, in acute coronary syndromes (GEMINI-ACS-1): a double-blind, multicentre, randomised trial


PCIした後の話。
DAPTってな、
ASAと、もう一個、以前はクロピドグレル、最近じゃ、チカグレロール、
みたいなP2Y12阻害薬ってのを併用すること。
んで、リスクに応じて、3〜12ヶ月、はたまた12ヶ月以上、続けましょう、
ってのが普通な感じ。

で、
今回のLancetさんは、
何故か、、、、その普通の治療と、
ASAの代わりに、リバロキサン(抗Xa阻害薬)を使って見て、出血リスクを比較。

んで、
Lancetなだけにすごい数で比較してるんですが、
大出血イベントは、5%🆚5%で、差がない、と。

。。。。。
うーん、
何をしたいかというと、、、、
わざわざ、高い薬のリバロキサンをASAの代用として使ってこうぜ〜、、、、
ではない、、、、よね。
ま、
PCIしたけど、
Afもあって、リバロキサンのんでる、みたいな人に、
リバロキサンとチカグレロール(クロピドグレル)だけでもいいんじゃね?
的な流れに持ってきたいのかな?、と。
ま、
今回は安全性だけなんだけども、
効果にも差がなけりゃ、
ASA止めて、DAPTじゃなくても、リバロキサンが代わりをするぜ、
だったらね、意味はわかる。

ま、
これだけじゃ、なんとも、、、、言えんよね?
保留、
だけども、いつか、日の目を浴びるStudyになりそーだ。