ライバル | 犬好き麻酔科医ブログ

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Association between age and risk of stroke or death from carotid endarterectomy and carotid stenting: a meta-analysis of pooled patient data from four randomised trials



ふう、、
一個オールナイトでオペすると、疲れが抜けにくくなったなあ。
歳とった、ということなんでしょうかねえ?
ま、そんなんで、今日は、仕事くらいしかできんわ。
ブログも結構、労力なんでね、、、
ま、サボったツケは、後々くるんですけど、、


話が逸れましらた。。。

何事もライバルがいないとダメなんすわな。
血管内治療と手術もそう。
巨人と阪神もそう。
そして、NEJMと、Lancetもそう。

頸の血管狭窄に、
ステント、内膜剥離で、
NEJMは、完全差がないと。
で、
Lancetは、患者によっては、内膜剥離のが有効、と。
さてさて、、?


症状のある、頸動脈狭窄を対象に、年齢による影響調査。

Methods
4Rctのメタ解析。


Findings
4754 patients 。2.7年の平均Followで、
433 events (Stroke、死亡)が起きた。

ステントでは、、、
周術期に、イベントは、
65–69 歳の患者と 60歳以下の患者で、
HR 2·16 (95% CI 1·13–4·13),

これは、70歳以上の、
HR 4·0 より、はるかに低かった。


一方、内膜剥離では、
年齢による影響はなかった。 (p=0·34).

65ー69の年齢で、
ステント🆚内膜剥離で、
HR 1·61 (95% CI 0·90–2·88)

70ー74の年齢で、
HR 2·09 (1·32–3·32)

高齢者で、差が出ることに一致する。


Interpretation
70ー74の年齢で言えば、
内膜剥離は、明らかにステントより予後がいい。
高齢者が結局周術期予後にも関わっている。
内膜剥離であれば、年齢で、周術期のリスクに影響はない。


ここ、2ー3ヶ月、
NEJMは、差がないと報告、
Lancetは、年齢で差が出るんじゃ、の報告。
ライバルですなあ。
で、どうしたい?、って。
ま、得意な病院と、患者の事情でかえりゃ、ええやん、って
個人的にはね。
ま、そのうち、もっとはっきりわかるまでは、様子見。