NotebookLMとは2024年6月6日にGoogleが提供を開始した生成AIサービス。
公式サイト:https://notebooklm.google.com/



バイクのブログになんでこんなことを書くかというと、バイクライフでも使えるということがわかったから。
これを書いてる6月19日現在、無料で利用可能なんだけど、ちょっとAIに関心のある人は使ってみると便利ですよ。

こいつで何ができるのか?を簡単に言うと、「ある項目についての専門的家を簡単に作ることができる」というもの。
NotebookLMの概要やら使い方は、検索するといっぱい出てくるのでそちらをみていただくとして、バイクライフでどう使うか?なんだけど、岐阜のRyutaroさんを例に説明します。

 

 

ヤマハのTMAXがめっちゃ好きな方ので、TMAXのことについて、なにか質問したり相談するとすぐにそのソースを示しながら回答をくれる自分専用の「TMAX専門のAI」が作れて便利でっせ、という話。

リアトランクの荷重MAX値を知りたい、ドレンボルトの締め付けトルクが知りたい、車幅の値が知りたい、リアサスのプリロードアジャスタの標準値を知りたい、減衰力アジャスターの最弱はどっちへ何回転?、スウェーデンのヤマハディーラーの電話番号が知りたい、車体番号からリコール対象かを知りたい、ヒューズボックスの5番のヒューズはどの回路、などテキストで聞くと使用説明書を見ることなくすぐに回答をくれます。

このAIを作る作業フローとしては、1)情報あつめる、2)情報をいれる、3)質問して使う の3つ。

このTMAX専門AIは「教えられたTMAX情報をもとに回答をする」というものなので、間違ったバカな情報をいれると間違った回答を返します。なので、なるべく正しい情報しか入れないというのが必須です。

一般的にTMAXの情報で正しい順に並べると
ヤマハ発動機の情報>ヤマハディーラーの情報>TMAX専門店や専門家の情報>ブロガーやYouTuberの情報
こんな感じになるかと。
もちろんネット上にもSSガレージさん

 

 

みたいな専門的な方もおられますけど、多くがアクセス数稼ぎのインプレ屋みたいなが多く、いまのところそれぞれの情報入力時に加重値を与えることが難しいので、とりあえず正しいであろうヤマハ関連の情報だけをいれるケースで紹介します。

ヤマハの各国のサイトでTMAXのページのURLを集めます。
また、Webサイトから使用説明書がダウンロードできるので、販売が終了したTMAXやら現在販売中のTMAXやらの使用説明書をダウンロードします。日本語のサイトだけでなく、英語やスペイン語やイタリヤ語でかかれた海外サイトの使用説明書もダウンロードします。
このように、まずヤマハ純正の情報?をできるだけ多く集めます。日本語以外の言語で書かれた情報もAIが翻訳するので言語の違いは無視してかまいません。
サービスマニュアルがPDF化できれば、これも読ませることができます。ただし写真はまだ読めないみたい。

次に、各国のヤマハディーラーが販売してるアクセサリが掲載されてるサイトのURLを集めたり、そのアクセサリの使用説明書をダウンロードして、ヤマハ純正っぽい情報?を集めます。
RIZOMAなんかの有名なサイトは読ませて大丈夫じゃないかなぁ。
これらのファイルとURLをNotebookLMに読ませると10秒ぐらいでTMAX専門AIが完成しますので、いろんな質問すれば回答してくれます。

 


AIによる情報の読み込みですが、2時間の映画の場合、人間は2時間かけて観ないと話の内容を理解したり感動できませんが、AIには感情もなく数秒で読み込んで内容をまとめます。
このNotebookLMは、いまのところ、Googleドキュメント、PDF、テキストファイルの他、GoogleスライドとWebサイトのURLがソースとして参照できるので、ガンガン情報を入れれればいれるほど賢く詳しいAIになっていきます。

RyutaroさんなどTMAX系ブロガーの方のブログURLも貼り付けると「シートの座りごこちは?」などのインプレの質問にも答えてくれるようになります。
TMAXのインプレをもっと知りたい場合は、ブロガーのURLだけでなくバイク系YouTuberの音声をテキストに変換して読ませることで可能です。

ちなみにフォルクスワーゲンの電気自動車ID.4に乗る機会があったので、このID.4の使用説明書を読ませて、あーだこーだと質問してみたいのですがちゃんと正確に回答。
オーナーの友達が、光軸修正の方法を聞いたところ、スマホのアプリから設定可能と回答があり、オーナーの彼もそんな事初めて知ったと言ってました。
最近の自動車なんかの使用説明書は分厚いしナビの使い方も多岐にわたるので、いったんこのようなAIに読ませておくと非常に便利だとおもいました。


てなわけで、現在自宅のエアコンやオーディオ、洗濯機や冷蔵庫などの家電、給湯器や照明器具などの設備系の使用説明書、火災保険の契約書、電気代の請求書、スマホのプランの説明書、スーパーのポイント会員規約など家に関するありとあらゆる使用説明書や書類をガンガン読ませて自宅についてのことは何でも回答できるAIができるのかようになるか実験中です。

 

 

ちなみに、以前乗っていたTMAX560の使用説明書と現在のTMAXのサイトを読ませると、一番最初は以下のように得られた情報をサマライズします。AIの出力がテキストなので、貼り付けました。

 

*****ここから*****

提供された資料は、ヤマハ発動機株式会社のTMAX560というスクーターに関するものです。

主なテーマ
TMAX560の製品情報と技術仕様: 資料には、TMAX560のデザイン、エンジン性能、ブレーキシステム、タイヤサイズ、電気系統、寸法、重量などの詳細な技術仕様が記載されています。
TMAX560の操作方法: スマートキーシステムの使用方法、エンジンの始動・停止方法、加速・減速・ブレーキの方法、駐車方法などが詳しく説明されています。
安全運転のための注意事項: ヘルメットやグローブの着用、適切な服装、日常点検の重要性、危険予測、交通ルールの遵守など、安全運転のための重要な情報が提供されています。
TMAX560のメンテナンス: 日常点検の項目と方法、オイル・冷却水の交換方法、バッテリーの取り扱い、ヒューズ交換、各部の点検・調整方法などが図解入りで解説されています。
トラブルシューティング: エンジンがかからない、ランプが点灯しない、走行中にエンジンが止まったなど、よくあるトラブルへの対処法が紹介されています。


重要なポイント
TMAX560は、水冷4ストロークDOHC直列2気筒エンジンを搭載した、2人乗りのスクーターです。
スマートキーシステムを採用しており、キーを携帯していれば、ボタン操作でエンジンの始動・停止、ハンドルロックの解除・施錠、シートの開閉などが行えます。
クルーズコントロールシステム、トラクションコントロールシステム、ABSなど、先進の安全装備が搭載されています。
日常点検を適切に行うことで、安全で快適な走行を維持し、車の寿命を延ばすことができます。
異常を感じたら、無理に走行を続けず、ヤマハ販売店で点検を受けることが大切です。


引用
「スマートキーシステムは、フロントトランクの前側に設置されたアンテナを使用して微弱電波を発信しています。」(TMAX560使用説明書.pdf)
「ABS は制動距離を短くする装置ではありません。」(TMAX560使用説明書.pdf)
「必ず指定燃料を使用してください。高濃度アルコール含有燃料や軽油、粗悪ガソリンなど、指定以外の燃料を使用するとエンジンの始動性が悪くなったり、出力低下などのエンジン不調の原因となる場合があります。」(TMAX560使用説明書.pdf)
「走行直後はブレーキ関係の部品に直接触れないでください。ブレーキディスク、キャリパー、ドラム、ライニングなどは使用すると高温になっています。」(TMAX560使用説明書.pdf)
「長期間お乗りにならないときは、バッテリーを取り外し、充電器で満充電にした後、湿気のない涼しい場所に保管してください。」(TMAX560使用説明書.pdf)
これらの情報は、TMAX560のオーナーが車両を安全に、正しく理解し、維持するために提供されています。