夏から秋にかけて、我が家の庭を賑わすコスモス。東京にいる時は、コスモスは、背丈も小さく可憐な花というイメージでした。ことろが小淵沢に咲くコスモスは、背丈が2m、茎の太さ直径5cmにもなるのです。

生える場所によってこんなにも違うものかと、びっくりした10年前を懐かしく思い出します。



 
コスモスの花は、舌状花と筒状花から出来ています。8枚のきれいな花弁は、舌状花でこれには、雄しべも雌しべもなく、虫たちを引きつける役割を担っています。



花の中央を拡大してみると、黄色い星型が整然と並んでいます。この星一つ一つが、筒状花です。この花は、ギリシャ語で「宇宙、美しい、秩序」という意味の「コスモス」という言葉が、名前に付けられたと言われていますが、これを見るとなるほどと納得します。

日が経つと、この星型は先が割れて花粉が現れます。そして、雌しべに花粉が付きます。



筒状花の一つは、このようになっています。



次第に中の花まで皆割れて、星型は、なくなってしまいます。


そして晩秋に実を結ぶのです。今年も秋までどこに何色のコスモスが咲くかと楽しみです。

百数種類あるスミレのなかで、スミレ、ツボスミレ、タチツボスミレ、アオイスミレの種も、エライオソームを付けていると書いてありました。

我が家の庭に生えているスミレはどうかと探して見ました。

今の時期は、花が咲いていないので、スミレの種類は分からないのですが、閉鎖花の種が付いているスミレを見つけました。


 
そしてその種には、エライオソームが付いていました。




では、本当に、これらの種を蟻が好んで運んで行くのかと、蟻のいる所に、種を置いてみました。始めは、気がつかないで、傍を通り過ぎていきましたが、しばらく待っていると、見つけてそれをくわえ、驚くほどの速さで去っていきました。あたかも他のものに、奪われまいと必死に運んでいるように見えました。

 

エライオソームを付ける種となる草は、我が家の庭にもいろいろあることが分かりました。

茎を折ると黄色い液が出るクサノオウもその一つ。この黄色い液には、有毒物質が、含まれているので、要注意。人によっては、傍に近寄っただけで、かぶれることもあるとか。ありふれた草ではあるものの、決して、口に入れたりしないように!

昔は、全草を乾燥したものを、胃痛、腹痛の鎮静剤として使ったそうです。草の王様という意味でクサノオウという名が付いたとか。その他、皮膚病に効くので、くさ(蒼)の王と言われたという説も。

 

 

今の時期は、黄色い花の近くに、沢山の実が出来ています。    

    
 




黒い種のわきに付いている白いものが、エライオ-ム。カタバミとは、その付き方が違います。  
 

道端や庭、畑に沢山生え、あまりの繁殖ぶりに、せっせと抜かれてしまうホトケノザの種にも、エライオソームが付いています。      

  
 

 

これらの種は、いずれも1mm前後と、蟻が運ぶのに、適当な大きさなのです。

こんな小さな種の観察も、顕微鏡カメラの御蔭で、楽しさ倍増です。

庭のあちらこちらに生えているカタバミ。普段は、あまり気にも留めない雑草とみなされる草です。


 


黄色い可憐な花、そして良く見ると、沢山の種を付けています。


 

この種を拡大すると


 


そしてその1粒は、こんなふうになっています。



 
顕微鏡カメラで見てみると、種の回りに、白いジェル状のものが、ついているのが分かります。この白いものは、エライオソームといって、脂肪酸、アミノ酸、糖から出来ています。
この白いジェルを蟻が見つけて食料にしようと、巣に運んで行き、ジェルだけを取って、中の種は巣の外に出してしまいます。

種にエライオソームを付けることで、種を遠くに、運んでもらうことができるという仕組みになっています。何気なく見ている草にも、このような仕掛けがあることを初めて、知りました。

種にエライオソームを備えた種の草は、200種類あるそうです。

今日は、オオムラサキセンターに行ってきました。

ここは、オオムラサキを自然生息させている保護ゾーンが造られていて、沢山のエノキが植えられています。

そこに、今の時期は、幼虫とさなぎ、さらに成虫となった美しいオオムラサキの蝶を見ることができるはずー、と小雨降る中、ワクワクしながら足を踏み入れました。

先週、羽化が始まったとのことでしたが、あいにくの雨で、蝶は飛んでいません。係の人に教えられて、やっと葉の陰にじっと止まっている蝶を見つけました。




もっと近づいてとったのが、この画像です。
オオムラサキの表の羽の色は、鮮やかな紫色なのですが、裏側は、このように、葉の色と同じ緑色なのです。

オオムラサキは、羽化してから羽を乾かすために、3時間は、じっとしていなければならないので、この間に外敵から身を守るために、葉と同じ色になっているそうです。





幼虫、さなぎも見つけました。