💬 **カトマイと佐伯ひかりの問答
「あれから2年の月日が流れました」
― 札幌時計台の見えるベンチにて ―
** 時計台の鐘が正午を告げ、街のざわめきが少し静まった。 ベンチの上には、夏の光が斜めに差し込んでいる。 カトマイは黒ぶち眼鏡を押し上げ、新聞の見出しを指差した。
カトマイ 「やっぱり来たわね、“食料品1%減税の効果なし、税収悪化”。
政府と財務省が、今度は“将来のために消費税を上げるべき”って言い出した。」
ひかり 「2年前に予測してましたよね。 数字だけ動かしても構造が変わらないから、結局こうなるって。」
カトマイ 「そう。 あのときの減税は“制度の曖昧さ”を隠すための演出だった。
構造を直さず数字だけいじれば、結果は必ず逆流する。 それが今、現実になったの。」
ひかりはスマートフォンを取り出し、SNSのタイムラインを見せる。 画面には街頭で演説する若い議員と、市民の集会の映像が流れていた。
ひかり 「でも、少数野党と市民が動き始めてます。 “税率じゃなく構造を直せ”って。 街頭でもネットでも、すごい熱気です。」
カトマイ 「ええ、あれは希望ね。 マスコミが“増税は不可避”と繰り返す中で、 構造の問題を語る人たちはまだ少数だけど、 彼らこそ制度の本質を見ている。」 風が時計台の白い壁を撫で、鐘の音が遠くに響いた。
カトマイは静かに言葉を続ける。
カトマイ 「日本の税制は、数字の議論ばかりで“構造の透明化”が置き去りにされてきた。 でも、構造を理解する市民が増えれば、政治は変わる。 それが本当の改革よ。」
ひかり 「つまり、数字の上下じゃなく、構造の再設計が必要なんですね。」
カトマイ 「そう。 そしてそれを語る人が増えるほど、 “導火線付きダイナマイト”は安全装置に変わる。 社会が自分で構造を理解し始めるから。」
時計台の針が12時5分を指した。 二人は立ち上がり、街のざわめきの中へ歩き出す。
その背後で、鐘の音がもう一度鳴った。 それは、構造を見直す時代の始まりを告げる音のようだった。
🧭 なぜ「食料品1%減税 → 税収悪化 → 増税論」になるのか(構造的理由)
● ① 減税は構造を変えないため、効果が出ない 食料品だけ1%にしても、 価格の大部分は原材料・物流・エネルギーなので、 消費者価格はほとんど下がらない。 結果として、 「減税したのに生活は楽にならない」という評価になる。
● ② 税収は確実に減る 軽減税率は税収を減らすが、 社会保障費は増え続けるため、 財政赤字が拡大する。
● ③ 財務省は“安定した税収”を最優先する 財務省は、 「減税は財政悪化を招く」という論理を使い、 増税の必要性を強調する傾向がある。
● ④ マスコミは“増税不可避”の空気を作りやすい 財政危機を強調する報道が増え、 「増税は仕方ない」という世論が形成される。
● ⑤ 少数野党と市民は構造改革を訴えるが、声は小さい 街頭やネットで構造的問題を訴える人々は増えるが、 大きな流れを変えるには時間がかかる。