硬癌=スキルス癌
最近になって、気がついた。
わたし、スキルス癌だったんだと。
告知の際、細胞診の結果を知らされたとき、
あなたの癌の種類は、硬癌、
日本人の乳がんには多いタイプ、というような説明があり、
多い=大多数?
だったら、いいのか?
と、わけのわからない思考で、
「硬癌」についてはスルーし、それ以降あまり考えることがなかった。
全体的に顔つきが悪くない、
そう言われたことだけにすがってしまい、
硬癌がスキルスである、だなんて、想像もしなかった。
scirrhous carcinoma
縦方向に成長するスピードが早い癌で、早い時期に血流やリンパ流に乗って他の部位に転移する。低分化腺癌(低分化癌)の一型で,癌の実質に対し,間質結合〔組〕織の量がきわめて多い. 胃癌,乳癌にこの形をとるものが多い。
乳がんになる前、
癌に対する知識がほとんどなかった頃でさえ、
スキルス癌とは、進行がとても早い癌、という認識があった。
怖い種類の癌だ、とも。
乳がんのなかで、硬癌は、全体の4割を占める。
そして、乳がんのなかで、いちばん予後が悪い癌、とされているらしい。
告知から9ヶ月。
自分が、スキルス癌であったこと、
それを、いまになって、初めて知ったことに、
久しぶりにちょっと落ち込んだ。
9ヶ月かかって崖を這い上がってきたら、
オマエ、何してるんじゃ?!と、
目の前に、『スキルス癌』が出てきた感じ。
夜、布団にくるまり、いろんなことを考えた。
ああ、告知の前後も、こうやって、よく真っ暗な部屋の中で、
いろんなことを考えた。
怖い。
そう思ったのも、久しぶり。
癌であることが、
自分のなかに、癌があったことが怖い。
でももう、この9ヶ月間の経験から、
100回嘆いたところで、状況が変わるわけでもないことも分かっている。
落ち込んでいるだけでは、なににもならないし、
なにもどこへも進まない。
自分の身体に起きた出来事を、
正しく把握すること、理解すること。
それがわたしがしなければならないこと。
癌告知という、あれだけの衝撃があっても、
こうして時間が過ぎ、
副作用が抜け、髪が伸び、仕事にも復帰できた。
9ヶ月かかって、事実を受け入れてきた結果、だと思っている。
今回、少し落ち込んだけれど、
これも受け入れてきちんと、引き出しにしまわなければ。
全部、しまってやる!
でも、そう。
これからもきっと、検査のたびに、
結果を聞くたびに、
向こう10年間、
胸が痛むような思いをたくさんするのだろう。
でも、もう、絶対オマエを、あたしの真ん中には置かせてやらないよ。
この9ヶ月間、本当に辛かったけれど、
でも、あたしは、すごく強くなってもいるんだよ。
そう思って寝たら、今朝はすっきり起きれました。
癌て、修行みたいだな。
頭、丸めてさ(笑)
今日は愚痴です。
でもスッキリしました。
書かせてくれて、ありがとう(・ω・)/~♪
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