琵琶湖の東から西へ移動。高島市にある鴨稲荷山古墳です。
鴨稲荷山古墳
湖西地方では平野部に立地する唯一の前方後円墳
現在、前方部の墳丘は無く、周辺の地形などから全長45mと考えられる
先客のおばさま方がいらっしゃるので、まずは墳形を想像。北東から、右が後円部・左が前方部です。
北西から左が後円部・右が前方部です。
そのまま後ろへ下がって、全体を撮影・・・したつもりでしたが、全長45mなので、もう少し右(前方部)を入れればよかった💧
前方部から後円部
南西から
北西から
北から
道路のあたりまでが濠かな。
ではでは、覆い屋の中をのぞきます。
家形石棺
凝灰岩製の刳抜式石棺
発見当時には、長さ9m・幅約1.8m・高さ約1.8mの石室内にあったとされる
出土品
金製垂飾付耳飾
双龍環頭柄頭
金銅製冠
金銅製沓
金銅製魚佩
金製耳飾
鏡
玉類
環頭大刀
鹿装大刀
刀子
鉄斧
県立安土城考古博物館に復元されたものが展示されています。
”復元品”ですが、”当館蔵”になっています。企画展など特別な時にしか展示されないのでしょう。
巨大な家形石棺や伽耶国の影響を受けた金製耳飾りなど、半島との交流が盛んだったことを示してています。
広帯二山式冠・捩じり環頭大刀・三葉文楕円形杏葉の3品3品セットで出土しているのは、この鴨稲荷山古墳と物集女車塚古墳(京都府向日市)のみだそうです。
被葬者は、継体天皇の后妃を輩出した三尾君氏が考えられるとか。
またまたオマケの写真
王者の装い(県立安土城考古博物館)
副葬品からそれぞれの王者たちの装いを復元
古墳時代前期(瓢箪山古墳)
古墳時代中期(新開1号墳)
古墳時代後期(鴨稲荷山古墳)
前期と後期、だいぶ違いますね。