古市古墳群15 "MOZU-FURU CARD" | 古墳んぽ~古墳と野の草を観察しながら散歩

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青山古墳から古市大溝へ向かう途中、二上山が見えました。

 

 

 

 

翠鳥園遺跡公園(石器人のアトリエ)

 

 

サヌカイトを輪切りにしたような巨大なコンクリートのモニュメント

今からおよそ2万8千年前の石器作りの跡が、当時の状況そのままに30ヵ所以上も発見された。

 

 

 

 

 


 石器の材料になった石は二上山の麓でとれるサヌカイト

 

するどく割れるサヌカイトの特徴を生かして、先の尖がったナイフ形石器が主に作られていた

 

 

500点以上の石器のほかに、石器を作る時に出た2万点以上の石のかけらが出土

 

これらを接合すると、割る前の元の石の姿を復元することができ、旧石器時代の石器の作り方を、詳しく知ることができる

 

 

 

 

 

 

 

 

「発掘された日本列島2020」で、翠鳥園遺跡が取り上げられていましたね。

 

翠鳥園遺跡公園では写真で展示されていてわかりにくいので、「発掘された日本列島2020」で撮った写真を載せますね。

 

 

 

 

 

 

接合資料

 

石器類は高い割合で接合し、原石の状態に戻るものも含め多数の接合資料が復元された。

 

 

 

 

 

 

接合資料

 

 

石器の製作には、瀬戸内技法と呼ばれる近畿圏で発達した技術を用いた国府型ナイフ形石器などを生産しており、そのテクニックの詳細を知ることができる画期的な発見となった。

 

国府型ナイフ形石器を含む石器群は、後期旧石器時代後半期の初めに位置付けることができ、2万8000年ほど前の石器群と考えることができる。

 

 

 

*瀬戸内技法: 原石から板状の素材をはぎ取り、その板状の素材を刺身を切るように刻んで、羽を広げたかのような翼状剥片を生産する技法


*国府型ナイフ形石器:翼状剥片を素材とし、石器の片側だけに急角度の加工を施して、とがったナイフの形に仕上げた石器。瀬戸内技法とともに近畿・瀬戸内地方に特徴的に存在する。

 

 

 

 

 

 


アトリエは、こんな風に植木で場所を示していたり、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな風に写真で表現されていたり、

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな風に模型で表現されていたりします。

 

 


 

 


 

 

この遺跡で最も大きなアトリエ

 

手前には大きな石のかけらが山のように重なり、向こう側には小さなかけらばかりがまばらに散らばっている

 

これは、手前に作り手が座って石を割った時に、

 

重い大きなかけらや吾残った石が身体の近くにたまり、

 

軽い小さなかけらや石くずが身体の前の方に飛び散った状況を示している

 

 

 

 

 

 

 

作り手の位置や人数がはっきりとわかるだけでなく、

 

どのような手順で作業が進められたのか、

 

時間はどのくらいかかったのか、

 

いくつの石を使って何個の石器を作ったのか、

 

ということの手掛かりにもなる

 

 

 

 

 

 

ここではNo25とNo26の2つのアトリエが隣り合って並んでいる

 

原石の中には両方のアトリエで使われているものもある

 

二人で原石を分け合って使ったのか、それとも1人の作り手が使いかけの石を持って場所を替えて石器を作ったのか

 

 

 

 

 

あとで分かったことですが、

 

このおトイレは、サヌカイトを産んだ二上山の姿をイメージしていて、屋根にはササが植えられているそうですよ。

 

 

 

この日最後の目的地・世界遺産・文化財総合管理室 世界遺産課、文化財課(羽曳野市役所別館)へ。

 

 

 

 

 

 

MOZU-FURU CARD」!

古墳やガイダンス施設を訪れ、写真を撮って「配布場所」で見せると、撮影した場所のカードがもらえます。

 

 F1 応神天皇陵古墳
 F3 仲哀天皇陵古墳
 F5 墓山古墳
 F7 白鳥陵古墳
 F9 仁賢天皇陵古墳
 F10 安閑天皇陵古墳
 F11 清寧天皇陵古墳
 F12 二ツ塚古墳 
 F14 はざみ山古墳
 F15 峯ヶ塚古墳 
 F17 小白髪山古墳
 F20 青山古墳
 F21 誉田丸山古墳
 F23 蕃所山古墳
 F24 向墓山古墳
 F25 浄元寺山古墳 
 F27 東山古墳
 F28 西馬塚古墳
 F29 栗塚古墳
 F30 野中古墳 
 F32 東馬塚古墳 
 F35 誉田白鳥埴輪製作遺跡

 F37 羽曳野市文化財展示室

 F38 藤井寺市立図書館

 

 

百舌鳥古墳群のカードはこちら

 

 

 

 

この時点で、16時。世界遺産・文化財総合管理室 世界遺産課、文化財課は、17時30分までやっているんです。

 

 

翠鳥園遺跡から竹内街道を通って白鳥陵古墳の北側を見るの忘れた汗

 

野中宮山古墳に行くの忘れたあせる

 

こんなに時間が余ったのなら、塚穴古墳(来目皇子埴生崗上墓)や徳楽山古墳石棺、ヒチンジョ池西古墳石棺も行くんだった~えーん

 

 

 

 

 

 

と、市役所ロビーに展示された「茶山2号墳出土の馬形埴輪」の前で、がっくりと肩を落とすおばさんでした(笑)