逢初川
天孫瓊々杵命がこの神社を流れる井川に映る木花開耶姫に一目惚れして求婚されたという伝説の残る神社で、
今も神社のわきにはその井川と言われる逢初川(あいそめがわ)が流れています。
あれ?ニニギとコノハナサクヤヒメとは「(吾田の)笠沙」で会ったんじゃなかったっけ?
まあ神話だからね(笑)
逢初天神社
日本書紀の該当箇所を載せておきますね。「井川」は出てきませんけど。
*****
日向の高千穗峯に降り立ったニニギは、吾田の長屋の笠狭の岬に着きました。
その地に一人の人間がいて、事勝国勝長狹と名のった。
皇孫は事勝国勝長狹に問うた「ここに国はあるか?ないいか?」
事勝国勝長狹が答えるには、「ここに国があります。お好きなようにしてください」
皇孫はそこに留まり、住んだ。
時に、この国に美しい娘がいて、名前を鹿葦津姫といった。
別名を神吾田津姫、もしくは木花之開耶姫といった。
*****
台風で崩壊した高千穂神社の分社を祀る祠もありました。
御祭神
事勝国勝長狭神
中園天神
木花開耶姫
事勝国勝長狭神が祀られているのに、ニニギが祀られていないですねー?中園天神ってだれ???
一応古事記のほうのなれそめも載せておきます。こちらにも「井川」は出てきませんが。
<古事記>
是に天津日高日子番能邇邇芸命、笠沙の御前に、麗しき美人に遇ひたまひき。
爾に「誰が女ぞ」と問ひたまへば、答へ白しけらく、「大山津見神の女、名は神阿多都比売、亦の名は木花佐久夜毘売と謂ふ」とまをしき。
<訳>
天津日高日子番能邇邇芸命は笠沙御崎(カササノミサキ)で美しい少女に会った。
「あなたは誰の娘か?」と尋ねると、少女は答え
「大山津見神の娘の神阿多都比売です。別名を木花佐久夜毘売といいます」といった。
鳥居は2か所ありました。こちらからの眺めはいいいですね。
振り返って。
ちょうどサクラの季節でした。コノハナサクヤヒメが歓迎してくれたようです。