ねえ、知ってる?うちにはね、妖怪がいるんだよ。
メメラーっていうの。目がいっぱいあるでしょう?
この目ににらまれたら、動けなくなっちゃうんだよ。
しかもね、子分もいるんだよ!いつの間にか増えてたの。
こんな風にいつも一緒にいるんだ。
夜になると、この長い足で動き回るんだよ。
手なんて、こんなに大きいの!
上からブワ~って、襲いかかってくるんだよ!
アハハ~(^∀^) ちーちゃん、そんな風に思ってたの?
これはね、「セローム」という観葉植物よ。
おうちの中の日が当たる場所が好きなんだけれど、直射日光があたると葉焼けを起こすから、カーテンで遮光して育てるの。
目のように見えるのは、枯れた茎がとれた跡よ。
確かに葉っぱが大きくて、下から見ると襲いかかってくるようにも見えるわね。
四方に伸びるので邪魔になるのよね。ママは、冬以外は外の半日蔭に置いているわ。冬でも外に出していた年もあったわね。セロームって意外と強いのよ。
枯れそうになったけれど、春になると新芽が出てきてね。そのうち、根元に脇芽が2つも出てきたの。
脇芽って元気がいいときに出るんだけれど、本体に問題があるときも出てくるんですって。「寒さで枯れそう!」って危機感が、脇芽を出させたんじゃないかと思うわ。
脇芽は違う鉢に植え替えて、1つはおうちに、もう1つはおばあちゃんの家にあげたのよ。ちーちゃん、妖怪が3匹にならなくてよかったわね~。
そうそうママが言っていたけれど、「どこのセロームよりも、うちのセロームの葉っぱが一番大きい」んですって。
ママの手と比べると、大きさがハンパなく大きいのがわかるわ。
足のように見えるのは、気根よ。これは根が変異したもの。放っておくとドンドンと伸びていくから、切ってしまうか、土に埋めてあげるのよ。
絶対に歩き回らないから、安心してね。
な~んだ、妖怪じゃなかったんだ! じゃあ、これから安心してお庭で遊べるね(´∀`)♪