私自身、自閉症スペクトラムとADHDの診断済みで、8歳の自閉症+ADHD+学習障害(LD ディスグラフィア)の息子と、
6歳の息子を育てるワーママです照れ
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お盆に実家に帰省した時の話です。

実家に入り、
電話代の横にあったメモに
ふと目をやった。
母親の丸い文字で、
【乾麺 10】と書いてあった。




そのメモを見て、
私は母の気持ちが一気に
伝わってきたような
気がして
胸がキラキラとしてくる感覚を得たんだ。


乾麺というのは
【うどんの麺】のことで、
7月に実家方面に用事があって
少しだけ滞在した際の出来事が、
母親を大量にうどんを買わせるという
行動をさせていたと、
その時の私には、
すぐに察しがついた。


7月に実家を訪れた際、
母親が作った
冷やしうどんをなんとなく食べた長男が、



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ばあちゃんのうどんは世界一だねえ!


とおおいに喜び、
2杯、3杯とおかわりをして
たくさん食べていたのである。

母は『ばあちゃん泣かせの長男くんだねぇ』
と喜びながらキッチンに戻り、
大きな鍋にたっぷりのお湯を沸かして、
また追加でうどんを茹でていたんだ。


長男は、
私の作ったうどんは家で全く食べなかったのに、
母親の作ったうどんを
喜んで食べている姿をみて、
私は息子に食べられるものが増えて
とにかく嬉しい!
そんな気持ちで
嬉しそうにうどんを啜る長男を
みつめていた。
また、
長男のために
微笑みながら追加でうどんを茹でる、
母親の丸い横顔をみていた。
お母さんが嬉しそうにしていて、
わたしもうれしかった。
どことなく、
お母さんと長男が似て見えた。
やっぱり祖母と孫なんだなぁ…





帰省から戻り、
我が家に帰ってから
私が実家で食べたうどんを再現しても…
長男にとっては
なにやら違うみたいで、

だけど、


サムネイル

ママのうどんもおいしいよ!

と、

長男はニコニコしながら

うどんを啜った。

【あの味を出すには、

実家にある大きな鍋が必要なのかなぁ?】

と私は思いながら…


〜やっぱりお母さんの味は

出せないものなんだなぁ〜






迎えた8月。お盆の帰省。


電話台のメモ書き通り、

台所には、

たくさんのうどんの乾麺と

近所の蕎麦屋さんの付けつゆと

天かすが入った

ダンボール箱があった。



私は赤兎馬紫と景虎の一升瓶を

お土産に持って行っていたので、

みんながそれぞれ、

お酒を飲みながら夕食を楽しんでいた。


そんな中、

母親が準備していた

うどんができあがってゆく。



長男はまた、

【ばあちゃんのうどん】を食べたいといい、


母親は少しだけ得意そうな顔をして

大きな鍋で『乾麺』を茹でる。



その日も長男は、

ばあちゃんのうどんを

大層喜びながら食べ、

2杯、3杯、4杯とおかわりをした。





サムネイル

ばあちゃんのうどんは
やっぱり宇宙一だねぇ


と喜んで。
世界一から宇宙一になった母のうどん。

その場にいたみんなが、
長男の言葉を聞いて、
目を細めて和やかに過ごした。
お酒と食事がおいしかった。

私はこのやり取りと
そのあとの家族の空気感を…
きっと一生忘れないと思う。

そんな長男のまっすぐさを、
私の母は
『正直村の村長さん』
いつも呼んでいる。

こんなふうに、
長男の年齢には沿わないような、
幼い純粋さを、
どことなく、
ASDの特性を好ましく
思ってくれている気がして…
私はとても嬉しいのです。
私はいつも、特性由来の困り事を
母親に与えてしまっていたと思うので…



ASDには、
言葉をそのまま受け取る特性があると
言われています。
ですが、逆に、
【思っている言葉しか言えない】
というところがあると思う。
これが時にはトラブルの種になることもあるが、
一方では、
純粋でまっすぐな印象を持たせることもある。


私は長男の、
こんな【まっすぐな言語表現】が
大変に好きだ!

私から遺伝したと思われる、
長男のこの辺りの特性。
我ながら、
私も属性としては、
正直村の住民になると思う。



だけどね、
大人になった私は、
この【きれいで純粋な言語表現】が故に
そのまま歳を重ねると、
傷ついていくことを知ってしまっているのだ。


このまままっすぐに生きていって、
年齢を重ねて行って。


『長男くんは正直で純粋でかわいいね』
と評価される時期から、
一気にその言動が、

【わざとらしい】
【人に好かれようと
してあざとい】
なんて周りの人から、
評価されたりもするときがあるんだ。



そんな、【正直村外の村民】たちから
あなたは怒りの矛先を向けられて
急に嫌われることもあるかもしれない。
だけど、
自分のどこが悪かったかなんて
わからないよね。
だって、自分はまっすぐに正直に
生きていただけなんだからさ。


こんなふうに、
自分では全く意図していない、
それらの評価に
きっと傷つく時が来ると
ママは思ってしまうの。


すると正直村の村民のあなたは、
純粋でまっすぐな表現をすることが
怖くなってきて、

とたんに無口になったり
本当はいいたくないような
攻撃的な発言をしてしまうようになったり…


わかるよ。わたしも
同じような時期があったからね。



だから、
『正直村の村民』の感性が 
わからない人にはとにかく、

純粋な人が
純粋なまま生きていることを
どうか疑わないでほしいんです。
どうかお願いしますお願い



その行動をしたら
どんな得になるか
なんて、
先のことはよくわからないままで、
ただただ正直に
まっすぐに生きている人だっているんだ。


正直村の村民がもし、
【あざとさ】を獲得したなら…
もっとうまく生きていられるんだよ…



正直な人が正直なままで、
純粋な人が純粋なままで
生きていくことは、
あなたの「不純さ」の証明には
ならないのだから。
あなたには
あなたの事情があるのだと
理解はできるから…



どうか邪魔しないでほしい。





今日、長男に、

「ばあちゃんのうどんは?」
と聞くと、


サムネイル

世界一で宇宙一!


とニコニコしながら話していた。


次にばあちゃんに会った時に
食べるうどんを
今からもうすでに
楽しみにしているらしい。

ばあちゃんはきっと嬉しいよね。
私もこんなことをいう孫がいたなら、
多分、うどんの乾麺を
1ダース買って準備しておくだろうな。


しかも、
私はお母さんのご飯に感謝した
ことなんかなかったを思い出すんです。
私は、食べることが苦痛だったから…



こんな子ども時代を過ごしていた
私だからこそ、
自分の作ったものを
嬉しそうに食べる子どもの顔を見ている時の
母親の顔が、
そんな母親が台所にいる
家庭の空気が、

こんなにも
暖かくて柔らかいものだと
ようやく気づけた気がする。



正直村の村民のみなさんが、
そのまままっすぐに
生きられるように…

傷ついた時には
味方でいてあげられるように…


そんな世の中に、どうか…











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