「自分の体がどこにあるか分からない」
〜DCD当事者の私と息子が感じている世界〜
私はASDとADHDがありますが、
DCD(発達性協調運動症)もあります。
小5で支援級に通う長男も、
私と同じASDとADHDのミックスで、
DCDありです。
だから、DCD独特の不器用さが、
自分ごとだけにめちゃくちゃ分かるんデスヨ😰
私だって、
体育なんて苦痛でしかなかったし、
ダンスやラジオ体操なんかは罰ゲーム状態。
クラスメイトはおろか、先生にさえも
クスクス笑われることも日常的にあったし、
変な動きなところがきっかけで、
自らいじめられる種も蒔いていたと思います。
一生懸命にしているつもりなのに、
なぜか自分だけ変な動きになってしまうんです

でも実は、単純に走ったり泳いだりのように、
同じ動きを繰り返し練習する運動は、
時間はかかりますが、
一度できるようになると
逆に得意になることもあったのも不思議で。
だから私は、「途中で諦めないこと」が
すごく大切だったなと思っています!
(だからこそ、DCDの息子へは、本人が最初パニックになっていても、
あまり諦めずにのんびり接することができている)
しかしながら…
この凸凹があるからこそ、
「運動できる時もあるじゃん
」 と言われてしまい、
周りにも理解されにくかったな…と
今になって振り返るんです
だから、DCDは「運動神経が悪い」と
いう一言では説明できないんですね。
DCDはスポーツだけの話じゃない
“運動音痴”というと、
スポーツだけを思い浮かべる方が多いかもですが、DCD当事者からすると少し違うんです。
食べ物を食べる時にむせたり、こぼしたり。
人や物との距離感がつかみにくくて、
机の角にぶつかったり、
コップを倒したり、人にぶつかってしまったり。
私が子どもの頃は、シャボン玉がふわふわ飛ぶところをみるのは大好きだったのに、
いつも液を吸い込んでしまって
苦くてつらかった記憶があります

またね、そんな姿を見て、母親や周りの子たちが
笑ったりするものだから、
より一層辛かった

だけど、今なら思うんです。
最初にシャボン液ではなく、
水だけで「吸わずに息を吹く練習」を
させてもらえていたら、もっと早くできるようになっていたかもしれないな、と…
また、力加減も難しくて、
鉛筆の芯はポキポキ折れるし、
消しゴムかければ紙が破れたりシワになる。
クレヨンは握りすぎで汚す。
思ったより強くなったり、逆に弱すぎたり。
そんなことが日常のあちこちで起こります

だから、
「なんでそんなことするの?」
「前も同じこと言ったよね?」
と言われることもめっちゃあります

でも、本人はわざとじゃないんですよ!
むしろ、一生懸命なんだよー!って思います。
私にとってのDCDは「体のGPSがずれている感覚」
私の感覚でいうと、
DCDの人は、体の中のGPSが
少しずれている状態で
生きているような感じです。
目的地は分かっている。
ちゃんとやろうとも思っている。
でも、自分の体が今どこにあって、
どれくらい動かせばいいのかという情報が、
少しずつずれていってしまうというか。
だから、同じ失敗を繰り返してしまうんですね

努力不足ではないし、
気を付けていないわけでもないんです。
それでも失敗が続くから、
周りをイライラさせてしまうし、
本人も「また怒られた…」という経験ばかり
積み重なってしまいます

長男の一言で腑に落ちた
以前、お風呂上がりの長男が
こんなことを突然言ったんですよ。
「ママ、僕ね、自分の体がどこにあって、どう動かしたらいいか分からなくなる時があるんだ」
その瞬間、
「ああ、それ、ママもわかるよ!」
と心から思って伝えました。
ずっと言葉にできなかった自分の感覚を、
長男が代わりに言葉にしてくれたような
感じだったんです。
本当に…慣れてきたらできるようにはなるんですが、何も考えずに体を動かすということが
難しいんですよね。
だから、手首や足首に錘をつけて欲しいんです。
重さによって、
【自分の体の部分がどこにあるかわかりやすくなるから】
だから長男へは、
高齢者のリハビリ用の負荷を
手首や足首につけて
生活させていた時期もありました。
自分の体がよくわからないから
無駄な動きも多くなって、
手足バタバタ、しちゃってたから、
私が思いつきで対処してたんですが、
それが長男にとっては良かったみたいです。
理由がわからないと、
驚かれちゃうかもしれないですが…

DCDでは脳で何が起きている?
DCDは、筋力が弱い病気でも、
やる気の問題でもないんですね。
脳は体を動かす時、
「周りを見る」
「自分の体がどこにあるか感じる」
「どう動けばいいか計画する」
「筋肉へ命令を出す」
という流れで体を動かしています。
DCDでは、この情報をまとめたり、
動きを計画したりすることが少し苦手だと
考えられているんですね。
そのため、
「頭では分かっているのに、体が思うように動かない。」
ということが起こってしまう

また、人の動きを見て真似すること(模倣)が
苦手な人も少なくないでしょうね。
私も、ダンスやラジオ体操のように
「見て真似する」のは苦手でした。
でもその一方で、
自分で振り付けを考えたらそれなりに踊れるし、
「こう動けば分かりやすいよ」と
説明したりするのは得意なことにも
気づいたんです。
同じ「体を動かす」でも、
脳の使い方は少し違うのかも
しれないなとも思いました。
「もっと頑張れ」より「どうしたらできるかな」
だから私は、
「もっと気を付けて!」
よりも、
「どうしたらできるようになるかな?」
を一緒に考えるといいのかなと
いつも思っています。
シャボン玉も、お箸も、自転車も、縄跳びも。
教え方や練習の仕方を少し工夫するだけで、できるようになることはたくさんあるかもしれないです。
DCDは、「練習すれば全部できる」と
いう単純な話ではないけど、
「その子に合った練習」を続ければ、
できることは確実に増えていくと思うんです。
私はそのことを、自分自身でも、
長男を見ていても実感しています。
もしこの記事を読んで、
「うちの子も、もしかしたら…」
と思った方がいたら、
どうか
「また失敗したの?」
ではなく、
「何が難しかった?」
と聞いてあげてください。
本人は怠けているのではありません。
一生懸命やっているのに、
体が思うようについてこない。
そんな毎日を過ごしている子も、
きっといます。
DCDは、まだまだ知られていない発達特性です。
だからこそ、「できない子」と
決めつけるのではなく、
「脳の中で体の動かし方を整理するのが少し苦手なんだね。」
そんな視点で見てもらえる人が、
一人でも増えたら嬉しいです。
今日も最後まで読んでくださり、
ありがとうございました✨
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