『エヴァンゲリオン』って? -2ページ目

零号機(EVA-00 PROTO TYPE)


『エヴァンゲリオン』って?-壱号機

零号機(EVA-00 PROTO TYPE)


* 搭乗者:綾波レイ 碇シンジ
* 搭乗者コード:ファースト・チルドレン、サード・チルドレン
* 機体色:山吹色(零号機)→ブルー(零号機・改)
* 眼:単眼
* コア(魂):作中では言及無し
* 初登場話数:第弐話

最初に製作されたプロトタイプ(試作機)で実戦投入の予定もなく、そのため肩部ウェポンラックなどの装備もされていない。レイの起動実験中に暴走したため、凍結されていた。第5使徒ラミエル襲来直前に凍結解除して起動に成功、「ヤシマ作戦」に投入され、大破。その後に弐号機と同じ形状の装甲板と肩部ウェポンラックを取り付け機体色も青に変更する改装を施され、第9使徒マトリエル戦から実戦配備された(この実戦用形態は商品化される際などは零号機・改と呼ばれ[5])、第壱話よりオープニングフィルムに登場している。第16使徒アルミサエル戦において、使徒もろとも自爆。第3新東京市と共に完全に破壊された。

制作元については、第弐拾壱話で赤木ナオコが「アダムより人の作り出したもの」としてプロトタイプで脊椎と頭部、腕部だけの零号機を紹介する事、初号機が唯一リリスよりコピーされたものであることからアダムより作られたとする説と、アダムと呼ばれていたものが実はリリスであった事から、リリスより作られたとする説がある。

ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』では、コアに魂が入っておらず、レイがシンクロに長期間を要したのはそれが理由であると解説される。また互換起動実験でシンジが搭乗した際はふたたび暴走事故を起こしている。

* 頭部と脊椎のみの失敗作がNERV(ネルフ)本部の地下に大量廃棄されている。
* 改装前の山吹色の由来は、海軍飛行実験部所属機や東海道・山陽新幹線のドクターイエローなど、試作段階や試験用の機体、事業用車両等にこの色が多く使われる事による。

エヴァ 初号機(EVA-01 TEST TYPE)



『エヴァンゲリオン』って?-エヴァ初号機

初号機 (EVA-01 TEST TYPE)

* 搭乗者:碇シンジ 綾波レイ
* 搭乗者コード:サード・チルドレン、ファースト・チルドレン
* 機体色:バイオレット
* 眼:双眼
* コア(魂):碇ユイ
* 初登場話数:第壱話 

リリスより製作された、EVAシリーズの実験機。搭乗者の生命に危機が迫ると、突如コアが反応して搭乗者の意思に関係無く暴走する。その際、口腔部が大きく開かれて野獣のような咆哮を挙げる。第拾九話では第14使徒ゼルエルを捕食しS2機関を獲得。以後、活動限界は、ほぼ無くなる。

初起動は第3使徒サキエル 戦であるが起動前にエントリープラグ 未挿入の状態にも関わらず、落下物からシンジを守るために起動している。初シンクロ時にプラグスーツの補助なしに41.3%と高シンクロ率を示すも、シンジの戦闘経験の無さ、及び操作技術の拙さにより左手首を折られ、右眼を光の槍に貫かれて中破する。だが、その後機体は暴走し(1度目の暴走)、左手首の自動再生、使徒 A.T.フィールド を侵蝕・中和等の圧倒的戦闘力を見せつけ、使徒を殲滅する。 第4使徒シャムシエル戦では初のEVA専用火器を使用するも効果はなく、活動限界時間一杯までのプログ・ナイフでの接近戦闘にて辛くも殲滅する。 第5使徒ラミエル戦は一度は敗北するものの、零号機と共にヤシマ作戦を行い殲滅。 旧東京市都心の第28放置區域でミサトの援護により、暴走したJA(ジェットアローン)を静止する。 第7使徒イスラフェル戦は弐号機が作戦に加わり、両機体の動きを同調させるユニゾン特訓の末、使徒を殲滅する。 第9使徒マトリエル、第10使徒サハクィエルは、戦列に復帰した零号機と3機で殲滅する。 第12使徒レリエル戦で、敵の本体である影に取り込まれディラックの海を彷徨い、シンジの生命維持に危険が迫ったとき、碇ユイの魂が目覚め、2度目の暴走を起こし、上空に浮かぶレリエルの影を引き裂き帰還。さらに、その時点でレリエルを殲滅する。 第13使徒バルディエル戦では、戦闘を拒んだシンジに業を煮やしたゲンドウが彼のエントリープラグにダミーシステムを起動、バルティエルを3号機ごと無惨に解体・殲滅する。その戦闘の後、ショックを受けたシンジが怒りのあまり初号機の機体内に篭城し、ゲンドウに謝罪を要求するもゲンドウの命令でL.C.L の圧縮濃度を限界まで上昇させられ強制排除される。この事件以降、シンジが搭乗を拒否した為、第14使徒ゼルエル戦では代わりにレイが搭乗したが、以前はシンクロ可能であったレイや、ダミープラグすらも受け付けなくなる。 第14使徒ゼルエル戦での戦闘で弐号機、零号機の無惨な結果を目撃し、加持に諭されたシンジは再び初号機に搭乗し、左腕を失いつつも敵を追い込んだがついに電源が切れ、停止する。その後シンジの声に反応するかの様に再起動及び3度目の暴走が起きる。再起動した初号機はシンクロ率が400%を超え、第14使徒ゼルエルの腕を引きちぎり、その腕を自らの左腕へ変換した後、ゼルエルのA.T.フィールドを破壊、ゼルエルを捕食しS2機関を獲得する。ここで初号機は覚醒を果たし、他のEVAとは一線を画す存在へと変化した。 その後、人類補完委員会は再度の暴走を警戒し、命令により使用を凍結されたが、第16使徒アルミサエル戦で物理的融合されそうな零号機を救出するため、ゲンドウが独断で凍結解除を発令し、戦闘へと復帰する。 第17使徒タブリス戦では、タブリス(渚カヲル)が外部から操る弐号機と戦闘、撃退し、さらにタブリス(渚カヲル)を握り殺した。

劇場版第25話では戦略自衛隊がシンジと初号機との接触を絶つためにケージに注入した硬化ベークライトに拘束され搭乗できなくなっていたが、弐号機が量産機に捕食されているときに無人のまま起動、ベークライトを破壊しシンジを搭乗させるとジオフロント内に出現した。 劇場版第26話では、弐号機の無残な姿を見たシンジに触発され暴走(4度目の暴走)、背に四枚の十字翼型A.T.フィールドを展開。 A.T.フィールドを背負ったまま月の地面にあったロンギヌスの槍を召喚する。その状態をゼーレに利用され、人類補完計画(サードインパクト)を発現させてしまう。だが、シンジはその世界を望まず初号機は同化したリリスから分離、地球を包み込むほどの巨大な12枚の赤い翼を展開しリリスと黒い月を崩壊させ、自らが持つロンギヌスの槍と量産機の所持、及び共鳴させていたロンギヌスの槍のコピーをすべて破壊、人類補完計画を破局する。搭乗していたシンジを地球に残し宇宙へと旅立った。

ゼルエル戦において暴走し四つん這いになって瀕死のゼルエルに這い寄っていくシーンがあるが、これは監督が「餓鬼をイメージして描いて欲しい」とアドバイスしたためである。

アニメ版ではレイが搭乗したのは互換起動実験および対ゼルエル戦で出撃しようとした時のみだが(後者は初号機にシンクロを拒絶された)、貞本義行による漫画版では第1話でレイが搭乗して出撃、シンジとミサトを救うシーンがある。

使徒


『エヴァンゲリオン』って?

使徒


~概要~

使徒(シト)とは、NERV(ネルフ) 本部のある
第3新東京市 に襲来する、謎の生命体の呼称である。他の使徒と連携することはなく、必ず単体で襲来する。各使徒の名前の由来は、聖書偽典のエノク書の天使名に由来する。第18使徒であるリリンも含め、全18種。

使徒という語は英語ではApostoleであるが、本編および英語版のエヴァにおいても一貫してAngelとの表記がとられている。

漫画版ではサンダルフォン、マトリエル、イロウル、レリエルは登場せず、またリリスは「生命の卵」で使徒とはされておらず、リリンも含めて全13種(漫画版ではミスにより第7使徒が2回カウントされている)となっている。

使徒の襲来目的は、第3新東京市 地下の空洞内にあるNERV本部に幽閉される第1使徒アダム(実際に幽閉されていたのはリリス)と融合し、サードインパクトを引き起こすことによって、人類の滅亡を図ることであるとされる。なお「EOE」のパンフレットには生命の実(S2機関)を得たヒトが使徒であり、知恵の実を得たヒトが人類と説明されており、この両者が持つ二つの実を同時に手にする事、それが人類補完計画であると説明されている。

~起源~

使徒に関する設定は制作の経緯から何度か変更されたため、新旧設定が錯綜している。例えば、下記にある「第1始祖民族」の設定は、企画書段階で存在した設定であったがアニメ内では一切触れられておらず、2003年に発売されたゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』で、アニメの内容に適合させて現れたものである。また、貞本義行の漫画版でも、以下の設定が第1始祖民族の設定を除き、ほぼそのまま再現されている。現時点において公にされた諸設定を統合すれば、下のようになる。

使徒は第1始祖民族が造りあげた「月」をその起源としている。月は宇宙から飛来し、地球には2つの月が落下した。通称「白き月」にあった始祖アダムが第3 - 16の使徒を産み出した(第17使徒は人為的に造られた)。一方、通称「黒き月」にあった始祖リリスは原始生命を生み出し、その進化の先に第18使徒、つまり人類がいる。それぞれの月は地下の大空洞(ジオフロント)として知られているが、実際にはそこから発生した生命の魂が帰り再生を待つ場所、「ガフの部屋」と呼ばれる。

本来は白き月のアダムから生まれた使徒が地球を支配する生命体となる予定だった。しかし何らかの理由により、アダムは活動を停止し、黒き月のリリスが産み出した生命が地球を支配することとなった。その進化の果てに生まれた人類は寿命が限られた代わりに高い知能・心を持つ。

~特徴~

使徒は独自の波長パターン (Blood Type) を持っており、MAGIシステムによりパターン青と判断されれば使徒とされる。様々な姿や能力を持つが、構成素材の差こそあるものの信号の配置と座標の99.89%までは、人類の遺伝子と共通である。由来は、人間の個人の遺伝子の差から。

コアと呼ばれる赤い光球を持ち、それを破壊されることで活動を停止する。また、このコアは使徒を物理的に破壊できる唯一の手段である。S2機関(スーパーソレノイド機関)と呼ばれる永久機関を体内に持つ(コアとは別のものである)。
A .T.フィールド (Absolute Terror Field) と呼ばれる、不可視の防壁(干渉等により可視となることもある)を周囲に展開し、通常兵器ではそれを突破することができない。そのため、同種の防壁を展開することで、相手のA .T.フィールド を侵食・中和できるエヴァンゲリオン のみが、人類の保有する唯一の対抗手段である。