使徒 | 『エヴァンゲリオン』って?

使徒


『エヴァンゲリオン』って?

使徒


~概要~

使徒(シト)とは、NERV(ネルフ) 本部のある
第3新東京市 に襲来する、謎の生命体の呼称である。他の使徒と連携することはなく、必ず単体で襲来する。各使徒の名前の由来は、聖書偽典のエノク書の天使名に由来する。第18使徒であるリリンも含め、全18種。

使徒という語は英語ではApostoleであるが、本編および英語版のエヴァにおいても一貫してAngelとの表記がとられている。

漫画版ではサンダルフォン、マトリエル、イロウル、レリエルは登場せず、またリリスは「生命の卵」で使徒とはされておらず、リリンも含めて全13種(漫画版ではミスにより第7使徒が2回カウントされている)となっている。

使徒の襲来目的は、第3新東京市 地下の空洞内にあるNERV本部に幽閉される第1使徒アダム(実際に幽閉されていたのはリリス)と融合し、サードインパクトを引き起こすことによって、人類の滅亡を図ることであるとされる。なお「EOE」のパンフレットには生命の実(S2機関)を得たヒトが使徒であり、知恵の実を得たヒトが人類と説明されており、この両者が持つ二つの実を同時に手にする事、それが人類補完計画であると説明されている。

~起源~

使徒に関する設定は制作の経緯から何度か変更されたため、新旧設定が錯綜している。例えば、下記にある「第1始祖民族」の設定は、企画書段階で存在した設定であったがアニメ内では一切触れられておらず、2003年に発売されたゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』で、アニメの内容に適合させて現れたものである。また、貞本義行の漫画版でも、以下の設定が第1始祖民族の設定を除き、ほぼそのまま再現されている。現時点において公にされた諸設定を統合すれば、下のようになる。

使徒は第1始祖民族が造りあげた「月」をその起源としている。月は宇宙から飛来し、地球には2つの月が落下した。通称「白き月」にあった始祖アダムが第3 - 16の使徒を産み出した(第17使徒は人為的に造られた)。一方、通称「黒き月」にあった始祖リリスは原始生命を生み出し、その進化の先に第18使徒、つまり人類がいる。それぞれの月は地下の大空洞(ジオフロント)として知られているが、実際にはそこから発生した生命の魂が帰り再生を待つ場所、「ガフの部屋」と呼ばれる。

本来は白き月のアダムから生まれた使徒が地球を支配する生命体となる予定だった。しかし何らかの理由により、アダムは活動を停止し、黒き月のリリスが産み出した生命が地球を支配することとなった。その進化の果てに生まれた人類は寿命が限られた代わりに高い知能・心を持つ。

~特徴~

使徒は独自の波長パターン (Blood Type) を持っており、MAGIシステムによりパターン青と判断されれば使徒とされる。様々な姿や能力を持つが、構成素材の差こそあるものの信号の配置と座標の99.89%までは、人類の遺伝子と共通である。由来は、人間の個人の遺伝子の差から。

コアと呼ばれる赤い光球を持ち、それを破壊されることで活動を停止する。また、このコアは使徒を物理的に破壊できる唯一の手段である。S2機関(スーパーソレノイド機関)と呼ばれる永久機関を体内に持つ(コアとは別のものである)。
A .T.フィールド (Absolute Terror Field) と呼ばれる、不可視の防壁(干渉等により可視となることもある)を周囲に展開し、通常兵器ではそれを突破することができない。そのため、同種の防壁を展開することで、相手のA .T.フィールド を侵食・中和できるエヴァンゲリオン のみが、人類の保有する唯一の対抗手段である。