TikTokにもオススメ! Ver.5サイトが選ぶポップミュージック名曲選 9 | ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

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TikTokにもオススメ!
Ver.5サイトが選ぶポップミュージック名曲選 9

よくあるロックの名曲ではなくて、ポップミュージックの名曲を当サイトが厳選して紹介します。普遍のメロディ、メッセージは時間の流れを超えてきっと聞いている人の心を捉えるでしょう。選曲については全米Top5に入った曲はあえて外しています。上位5位に入る曲はそれだけで名曲で、膨大なリストとなるからです。Youtube、TikTokといった過去の音楽を使って表現することが増えてきましたが、そんな方にお勧めできるポップミュージックの美しいメロディの世界をお楽しみください。
まずは70年代末までで100曲を選びました。その9回目となります。

Spiral / The Crusaders 76

 

70年代にはJazzの中にR&BソウルやPopsと結びついたJazz Fusionサウンドが登場してきますが、その代表がテキサス州ヒューストンで結成されたThe Crusaders(The Jazz Crusaders)でした。全米Top40ヒットとなったのは79年の「Street Life」(全米36位)だけですが、シングル曲以外にも今でも愛されている曲は数多く存在します。76年のアルバム『Those Southern Knights』からの「Spiral」はその1曲で、各ソロパートが展開して、最後にタイトル通りに渦を巻きながら展開する様は圧巻です。

Take Me To The Mardi Gras / Bob James 75

 

ミズーリ州マーシャル出身のJazzミュージシャンBob JamesもまたJazz フュージョンで活躍する代表的なアーチストです。Paul Simonが73年にシングルカットした「Take Me To The Mardi Gras」は全英チャート7位のヒットを記録しますが、このアコースティックギターポップスをまるで別の曲に、独特のイントロとともにカバーしたものがBob Jamesのバージョンです。そのドラムブレイクが90年代にはヒップホップサンプリングの定番となり、知らずに聞いている曲の一つとなりました。

Masquerade / George Benson 76

 

ペンシルバニア州ピッツバーグ出身のJazz FusionミュージシャンGeorge Bensonの76年に全米10位を記録したナンバーです。Leon Russellが72年に発表したこの曲はHelen Lady、Capentersとカバーされていました。Geogen BensonのバージョンはBensonのスキャットをフューチャーしていて、Bensonが弾くギターとボーカルが魅力で、77年にはGrammy賞のRecord Of The Yearを受賞しています。

Everybody Loves The Sunshine / Roy Ayers 76

 

カリフォルニア州ロサンゼルス出身のJazzミュージシャンRoy AyersはJazz FunkのパイオニアとしてAcid Jazzのムーブメントを作りGodfather Of Neo Soulとも呼ばれていました。76年にRoy Ayers Ubiquityとして発表された『Everybody Loves Sunshine』は全米チャート51位を記録していて、そこに収録されています。バックのドローンと呼ばれるシンセ音はDangeloなどのアーチストに使われる定番となっています。

In All My Wildest Dreams / Joe Sample 78

テキサス州ヒューストン出身で、The CrusadersのメンバーでもあるJazzアーチストJoe Sampleは日本でも人気のアーチストの一人。78年に発表されたアルバム『Rainbow Seeker』に収録されているこの曲はシングルヒットはしていないものの、2pacの「Dear Mama」(95年全米9位)他にDe La Soul、Toni Braxtonなど90年代のアーチストのサンプリングされています。

Georgy Porgy / ToTo 79

 

カリフォルニア州ロサンゼルスで結成されたToToはセッションミュージシャンだったDavid PaichとJeff Porcaroを中心に78年にアルバム『ToTo』でデビュー。アルバムから「Hold The Line」が全米5位に入る大ヒットを記録しますが、3曲目にカットされた「George Porgy」も全米48位を記録しています。David Paichが作曲、サビの女性ボーカルは「Got To Be Real」で有名なCheryl Lynn。Jazzとソウルの要素を合わせながらサビの独特の落とし込みが素晴らしく、今も愛されている1曲です。Eric Benetが99年にカバーしています。

You Belong To Me / Carly Simon 78

 

ニューヨーク出身のシンガーソングライターCarly Simonは全米1位を獲得した「You're So Vain」など70年代に数多くのヒットを放ちますが、その代表的なヒットの一つが78年に全米6位を記録した「You Belong To Me」でした。オリジナルはDoobie Brothersのアルバムに収録されたもので、作曲はCarly SimonとMichael Mcdonald、バックボーカルにもMichael Mcdonaldが入っています。切ないメロディと歌詞が魅力のAORなナンバーで、Anita Baker、Jennifer Lopezなど数多くのカバーも存在します。

What You Won't Do For Love / Bobby Caldwell 79

 

ニューヨーク出身のAORシンガーBobby Caldwellは日本でも人気のアーチストですが、その代表曲が78年に全米9位を記録した「What You Won't Do For Love」でした。R&Bな雰囲気ただようメロウなサウンドは70年代のAORを代表する曲で、そのメロディは2Pacの「Do For Love」を始めカバーやサンプリングをされています。

We're All Alone / Rita Coolidge 77

 

テネシー州ラフェッテ出身のシンガーソングライターRita Coolidgeの77年に全米7位、全英6位を記録したナンバーです。日本ではRita Coolidgeよりも作曲をしたBoz Scaggsの方が有名で、オリジナルは「Lido Shuffle」(全米11位)のB面に収録されていました。曲はAORの名曲という感じで、甘くて壮大なメロディが魅力のバラッドです。

What A Fool Believes / Kenny Loggins78

 

ワシントン州Everett出身のシンガーソングライターKenny Logginsは70年代からフォークロック、AORと経て80年代にはFootlooseやTop Gunなどの映画サントラヒットで知られています。78年に発表されたアルバム『Nightwatch』は「Whenever I Call You Friend」(全米5位)のヒットもあって全米7位を記録していますが、そのアルバムに収録されているのがこの曲。作曲はKenny LogginsとMichael McDonaldで、プロデュースがBob James。シングルカットはされませんでしたが、79年にはDoobie Brothersがカバーして全米1位を記録。Grammy賞でSong Of The YearとRecord Of The Yearを受賞しています。