「生存者の罪悪感」サバイバーズギルトについて② | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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昨日の続きです。

 

自分だけ助かってしまったという罪悪感(サバイバーズギルト)は、何も震災や事故だけに限ったことではありません。

 

たとえば、

 

同じ悩みを共有していた友人が亡くなってしまったとか、

 

いわゆる毒親の元で育った兄弟のうち、自分だけが一人暮らしをして兄弟が家に残ってしまっているとか、

 

そういう感覚もまた、

「助かった(生き延びた)者の罪悪感」と言えるはずです。

 

 

自分は助かったり生き延びたりできた、それはとても良いことのはずなのに、

 

「自分だけ助かってしまった」

 

と感じることで、もともとあった心の傷がさらにぐにゃりとねじれてしまいます。

 

それは

同士への裏切りのように思えることもあれば、

見殺しにしてしまったような気分にさいなまれることもあり、

私も同じ道をたどるべきだったのでは、とか

私がもっと助けなければいけなかったのに、とか

あらゆる罪責感につながります。

 

これを抱えると、今度は

「しあわせになる」ということが難しく感じます。

幸せになろうとするほど、あの時の罪悪感が重く自分にのしかかって、そっちに行ってはいけないような気分になることがあるからです。

 

 

このような罪悪感は、一人で抱え込めば抱え込むほど、

その闇が大きくなって重くのしかかります。

 

たとえ、誰かに相談したからといってすぐ解決するような問題ではなかったとしても、

ここまで生き延びた自分という存在を思い、誰かにSOSが出せたらいいなと思います。

 

 

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