本を読んでも変われないのはなぜ? | 仙台駅前にあるカウンセリング ルーム まきび

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開設から16年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

たとえば、幼いころから厳しい教育のもと育ち、

強い対人不安を抱えながらも学校を卒業して何年も働いているクライアントさんがいたとしますね。仮の話です。

 

そういう方がカウンセリングにいらして

 

「自分なりに本を読んだりネットを見たりしたんですけど、全然変われなくて」

 

と困っているので、「普段どんなものを見ているんですか」と聞いてみるとびっくり。

 

因果応報とか、

どうやって心を強くするかとか、

「いつも笑顔でいなさい」みたいな

そういう修行みたいな内容の本やサイトばかり選んで見ていたりします(笑)

 

別に、そういう読み物が悪というわけではないけれど

さんざん周囲の「厳しさ」にさらされてきた人がチョイスするにはいささか過酷過ぎるラインナップなわけです。

 

でもクライアントさんは、「自分は弱くてもろく、それはよくないことだ」と心の中で思っているので、

無意識にそういう「鍛える」とか「自分が変わる」系の本を手に取ってしまう。

 

人って、自分でも気づかないうちに「思い込み」に振り回されています。

 

自己分析をしたつもり、

視野を広げようと本を読んだつもり、

自分を変えようと動画をみたつもり…

 

でも、そういう行動の奥底に、自分に対する「思い込み」がある。

 

だから、両親から厳しく育てられてダメ出しばかりされたりしていると、「私は間違っているんだ」という思い込みが発生する。

 

そうすると、その人は自己分析をしても「要領が悪い」とか「ネガティブな性格」だと思ってしまうし、

自分を正すために、厳しい内容の本に手を出したりする。

 

そうすると、どれだけ努力しても状態は変わらなくて

「要領が悪く、なんでもネガティブに捉えて台無しにして、間違えてばかりだ」

という思い込みが強化されてしまいます。

 

心の奥にある思い込みが強いと、その思い込みを強化するためのものを無自覚に選んでしまうから、変われないんです。

 

大事なのはもう頑張らないことと、心の思い込みに気づいて癒すことだったりします。

 

 

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