昨日の続きです。
本当に食べたいものを我慢した結果、
満腹になっても物足りなさが消えなくて、あれこれ口にいれ続けてしまう。
本当に欲しいものを我慢した結果、
いくら他の物を買っても「何かほしい」が消えなくて、結局散財してしまう。
依存状態というのは
「手に入りそう」と「手に入らない」が同時に存在していることで強化されます。
ギャンブルとか、アプリの「ガチャ」とかで考えれば簡単かもしれませんね。
絶対に手に入らない=満たされない
と分かっていたら、誰もギャンブルには手を出しませんし、
必ず手に入る=満たされる
ものであれば、飢餓感は生まれずに必要な分を手に入れておしまいです。
「もしかしたら欲しい物が手に入るかも」
「ちょっと満たされたけど、本当に欲しいものじゃない」
と思うから、歯止めが効かなくなってますます手を出してしまいます。
「じゃあ、
ラーメンを食べたい時はラーメンを食べたほうがいいし、
高いバッグが欲しい時は思い切って買ったほうが依存にならずに済むってこと?」
…と思うかもしれませんね。
この「ラーメン」や「高いバッグ」が本当に自分の欲しかったものであるなら、そうかもしれません。
でも例えば、アルコール依存症の方は
「酒が飲みたい」と思って実際に酒を飲んでも
依存から抜け出せるわけではありません。
そう、そもそも今「欲しい」と思っている物事が、
本当に欲しいもの(得られたらその衝動が止まるもの)とは限らないのが難しいところなんですね。
そして、それが分からないからこそ
私たちはうっすらとした物足りなさを満たそうとして、同じことを何度も繰り返してしまいます。
過食、散財、恋愛、お酒。
本当に求めているのはなんだったのか?
それが分かれば、繰り返しもゆるやかに止まっていくのかもしれませんね。
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※このブログ内に登場するエピソードは特定のクライアントさんの経験談とは関係ありません。