マイペースに、とよく言うけど、「マイペース」ってどんなペースだろう?
一般的には、「無理しすぎることがなくて、自分が一番それをやりやすいペース」って感じでしょうか。
簡単に言えば、「自分にあった速度」ですね。
でも、自分に合った速度を見つけるのって結構難しかったりします。
「このくらいがちょうどいいな」と自分で思っても、周囲と見比べてしまって、「でも、もっと頑張らなくていいのかな」と思ってしまったり。
「このくらいやらないとダメだ」「このくらいできる自分が好き」と考えて背伸びしてしまったり。
他人と比べて、常識と比べて、平均と比べて、自分の理想と比べて…。
比べグセがついてしまっていると、「自分に合うペースが分からない」となってしまいます。
そういう時って、必ず「誰のために?」という部分がブレてしまっているんですよね。
「マイペース」って、今の自分のためのペースのことです。
本当にマイペースでやろうと思ったら、それは自分のためにやることだから、他人や常識に捉われなくていい。
というよりも、捉われることが無いんです。
でも、誰かに認めてほしくてやっていたり、嫌われるのが怖かったり、出来ない自分を見たくなかったりすると、「誰のために?」が「自分のため」じゃなくなってしまうから、マイペースを保てなくなる。
自分のしていることが、親のために、上司のために、世間のために、過去の自分のために…と、「今の自分」じゃない誰かに紐づいていると、たとえ自分で「このくらいがいい」と思っていても、親はどう思うだろう?という考えが浮かんでしまうから、マイペースではいられなくなります。
そこには心の傷があったりする。
親子間のゆがみや、ショックな出来事、理解されなかった悲しみがあったりします。
マイペースでやろう、と思っていても、「なんだか結局無理をしている」と思ったら、「今自分は誰のために頑張っている?」と思ってみて下さい。
「今の自分のために自分のペースを見つけてあげられること」は、自分を大切にするということですね。
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※このブログ内に登場するエピソードは特定のクライアントさんの経験談とは関係ありません。