「相手にこうしてほしい」
「相手に変わってほしい」
そういう気持ちが強くなればなるほど、実は
「自分には変わる力がない」
「自分は自分の力では幸せになれない」
という絶望が、気づかぬうちに少しずつ心にたまっていく。
「他人に変わってほしい」と「自分は変われない」は表裏一体。
だから、
「相手に変わってほしい」
「相手がこうだったらいいのに」
そう思い続けていると、
人は心から力が抜けて、
なんだか自力では立ちあがれないような気がしてくる。
相手の問題が解決されないと、
自分も幸せになれないような気がしてしまう。
彼氏の浮気グセさえなくなれば…
彼女の散財癖さえなくなれば…
子供の不登校(引きこもり)さえなくなれば…
そう思うから、
「どうしたら相手を変えられるの?」
「私が何をしたら相手は変わるの?」
と、聞きたくなってしまう。
でも、人はあまり器用ではなく、
誰かの人生に重きを置いた分だけ
自分の人生がおろそかになってしまうから、
他人を変えようとすればするほど、
「あなたの幸せのために頑張ります」と思えば思うほど、
なぜか自分は全然幸せになれなくて、かえって苦しむことになる。
言い換えると、
他人のためにすごく頑張ってしまう人や、
他人を変えたくて一生懸命な人は、
心のどこかで「自分は自分の人生に対しては無力だ」と思っていたりする。
でも、
本当はみんなちゃんと自分で幸せになれる力がある。
必要以上に他人に人生を割いたり、
心の傷を抱えたまま動いているから自信がもてないだけで、
他人の問題を解決しないと幸せになれない気がするから
幸せにならないだけで、
本当はちゃんと幸せになれる。
そういうもんです。
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※このブログ内に登場するエピソードは特定のクライアントさんの経験談とは関係ありません。