朝、目覚ましがなると憂鬱な気分になる人がいます。
「ああ、朝が来てしまったな、会社行きたくないな」
でも、休む連絡を入れるほどの勇気もないから
重い体をズルズル引きずって支度をします。
会社に向かう道のりを歩いていると、通り過ぎていく人たちがまるで自分とは違う人種のように思えます。
つらいつらいと思いながら歩いているのは自分だけで、
皆は「会社に行って働く」ということに何も抵抗を感じていないような、当たり前のものと受け入れているような、そんな風に見えるからです。
「子供の頃って、どんな大人になりたかったんだっけ。
まさか、こんな風に毎日泣きたい気持ちで、下を向いて通勤してるなんて思っていなかっただろうな。」
そんなことを考えると、なんだか自分が自分でも哀れな存在に思えてきます。
いよいよ会社が近づいてくると、胸がざわざわします。
「やっぱりここで引き返して、家に帰ってしまおうか?
具合が悪いと言えば休めるはずだ」
…と、出社を拒否する気持ちが湧き上がってきて、
ほんの10秒くらいの間で、激しい葛藤がおこります。
でも、結局会社に足を踏み入れました。
今日もなんとか出社出来たという安堵感を、これが明日以降も続くのだという絶望が打ち消します。
「人生ってこういうものなのかな?
いつかこの生活に慣れる日が来るのかな?
それとも、生きる限り、このつらさはずっと我慢しなきゃいけないのかな?
キラキラ輝く最高な人生じゃなくてもいい、もう少し、不安が減って気楽に生きられたらいいだけなのに。」
誰かと比べたら大した悩みじゃなくても、
皆が当たり前に乗り越えているように見える悩みでも、
もう解決のしようがないように感じる悩みでも、
もしかしたら、なにか道があるかもしれません。
もしかしたら、その悩みの正体は、自分で思っているものとは違うかもしれません。
つらいことがあったら、お話聞かせてくださいね。
*このブログは毎日19時に更新されます
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※このブログ内に登場するエピソードは特定のクライアントさんの経験談とは関係ありません。