良い人になれない、と悩む方がいます。
例えば友人の結婚式に参加したとき、
結婚したくてもまだ相手がいない自分とつい比較して、
心の底から祝えない気持ちになってしまったり。
あるいは職場で、
忙しくて余裕がない時に話しかけてくる人に対して
ついついイラっとしてしまったり。
そのたびに
「性格の良い人になりたい」
「ちゃんと相手のことを考えられる人になりたい」
と思うんだけど、
そう思えば思うほど、なんだか自分の悪い部分が目についてしまって、どんどん「私って駄目だなあ」と落ち込んでしまう。
…これは、すごく「当たり前」なことなんです。
ここにオセロのイラストがあります。
ただこのイラストを見せられると、大体の人は、
「あ、オセロだな」
「黒負けてるな~」
くらいにしか感じません。
でも、誰かがこのオセロを見せながら
「黒いオセロを全部白にしたいんだよね」
とひとこと言うと、みんな黒の4枚に自然と意識が向きます。
そしてその黒いオセロがどこにあるのかをしっかり確認するんです。
性格の良い人になりたい、ならなきゃ、と思うのは、
黒いオセロを白にしたい、というのと同じです。
そう思うと、自動的に人は黒に目が行く。
だから自分の悪いところがどんどん見えてきて、
「自分はなんてダメなんだろう」と落ち込んでしまう。
それをやりすぎると、
自信ばかり失って、「良い人になる」どころか無力的になってしまうこともあります。
ああしなきゃ、こうならなくちゃ、は原動力にもなるけれど、
「そう思えば思うほど、ダメな自分に落ち込んでしまう」
なんて時は、
そう思う気持ちこそが、逆に自分をダメだと思わせているかもしれません。
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