無数の傷より、たった一つの傷が気になる | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

おろしたてのスニーカーやシャツに、初めて傷や汚れがついた時

 

「うわ~!ここに傷をつけちゃった!」

 

と、みんなが気づくことができます。

 

 

 

でも、

 

「じゃあ、今はいている古い靴を見てください。今日その靴に傷がひとつつきましたが、それはどこでしょうか?」

 

と言われたら、答えられる人は激減します。

 

 

人間って、傷でも汚れでも、幸せでも不幸せでも、

数が多くなればなるほど、1つ1つに集中することが出来ないんです。

 

だから、はきなれた靴に無数についた傷たちよりも、

新しい靴にたった一つついた小さな傷の方が目に入って、

落ち込んだりします。

 

面白いことに、この「逆バージョン」がカウンセリングでは起こります。

 

 

 

例えばこの星マークのひとつひとつが、悩みや問題、心の傷だとします。

カウンセリングに来たばかりのクライアントさんは、悩みや問題、心の傷が無数にある状態ですよね。

 

この星を、視覚的に「全てを同時にはっきり捉える」ことは出来ません

 

どうしても全体をぼんやり見る感じになってしまいます。

 

これと同じで、たくさん悩みがあると、

クライアントさんは当然苦しい思いをするものの、「1つ1つに意識が向きにくい」状態にもなります。

 

 

さて、ここからカウンセリングを受けたり、クライアントさんの努力によって悩みが減っていくと…

 

 

どうでしょうか。

さっきよりもスッキリして気持ちがいいですね。

 

この状態になると、クライアントさんは

「カウンセリングでよくなった!」

「悩みが解決されて生きやすくなった!」

と感じます。

 

そこで、さらに悩みや苦しみを解決していきましょう!と頑張ってみます。

 

 

ここで、ちょっと不思議なことが起こります。

 

さっきよりもさらに星の数は減ったのに、

 

「私にはまだまだ問題があると感じた」

「カウンセリングでよくなっただけで、私の頑張りじゃない。私はダメな人間のままだ」

「まだ私は改善していない」

 

と感じてしまうクライアントさんがいらっしゃるんです。

 

これは、星の数が減ったことで、「一つ一つの星をはっきり見ることが出来るようになったから」とも言えます。

 

一つ一つがはっきり見えるようになったから、なんだかそれが大変な問題のように見えたり、

 

今までなかった悩みが発生したかのように感じます。

 

カウンセリングでよくなったと感じたのなら、そこには必ずクライアントさんの努力と成長があります。

 

そもそも、自分と向き合う場所に足を運び続けたということ自体が、クライアントさんの努力ですしね(^^)/

 

なので、「良くなったはずなのに、なぜか最近自分をダメだと感じる」という時は、そこにもちゃんと理由があるはずです。

ぜひ悩まずに教えてくださいね。

 

 

 

 

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