昨日の続きです。
「人と比べてしまってつらくなる」という悩みに対して
「人と比べないようにしましょう!」
というのは意味がない。
かといって、
「人は人、自分は自分と割り切りましょう!」
「自分の良いところにもっと目を向けましょう!」
と言われても、
いや、それが出来たら悩まないんですけど…
となってしまう人もいるはずです。
この、
「人は人、自分は自分と割り切りましょう!」
「自分の良いところにもっと目を向けましょう!」
…というアドバイス自体は、的外れというほどではありません。
ネットで調べると山ほどこういう記事は出てきますし、専門家のアドバイスでも使われることがあります。
でも、
「どうやって?」という説明がないんですよね。
自動的に他人と比べてしまうからつらいのに、どうやって「自分は自分!」と割り切ればいいのかが分からない。
落ち込んでいる時にどうやって「でも私にはこんないいところもあるし!」と思えばいいのかが分からない。
だからこそ、「それが出来たら悩まないんですけど」という話になってしまう。
…というわけで、
「どうやって?」の部分を今回はなるべく具体的に説明しますね。
まず、
うっかり他人と比較して「自分はダメだ」と思ってしまったら、
比較対象を他人から自分に変更します。
比較対象の自分というのは「過去の自分」です。
例えば仕事が出来る同僚と自分を比べてしまうのなら、
天秤から同僚を降ろして、代わりに「入社したときの自分」や「入社する前の自分」を載せてください。
この時、もし
「(同僚は成績を伸ばしているのに)私は入社したときから全然成長してないな~」
と考えちゃう場合、それはまだ他人と比べてしまっているのでNGですよ。
他人を天秤から降ろしきれてないかもしれません。
ついでに、「入社して〇年もたつのに自分は変わらないなあ~」と思った方がいたら、それもNGです。(笑)
これは「3年も経てば人は変わるはず」という一般論(のような思考)と比較をしている状態ですから、過去の自分との比較ではないんです。
純粋に、過去の自分そのものを眺めてみてください。
この作業が、先述した「人は人、自分は自分と割り切りましょう」の下準備にあたります。
比較対象を自分にすることで、なるべく他人や一般論が入ってこられないようにしておきます。
実は、この作業にはとても大きな意味があるんです。
続きます。
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