「人と比べる自分」への対処法② | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

昨日の続きです。

 

 

「人と比べてしまってつらくなる」という悩みに対して

 

「人と比べないようにしましょう!」

 

というのは意味がない。

 

 

かといって、

 

「人は人、自分は自分と割り切りましょう!」

「自分の良いところにもっと目を向けましょう!」

 

と言われても、

 

 

いや、それが出来たら悩まないんですけど…

 

 

となってしまう人もいるはずです。

 

 

 

この、

 

「人は人、自分は自分と割り切りましょう!」

「自分の良いところにもっと目を向けましょう!」

 

…というアドバイス自体は、的外れというほどではありません。

 

ネットで調べると山ほどこういう記事は出てきますし、専門家のアドバイスでも使われることがあります。

 

 

でも、

 

「どうやって?」という説明がないんですよね。

 

 

自動的に他人と比べてしまうからつらいのに、どうやって「自分は自分!」と割り切ればいいのかが分からない。

 

落ち込んでいる時にどうやって「でも私にはこんないいところもあるし!」と思えばいいのかが分からない。

 

だからこそ、「それが出来たら悩まないんですけど」という話になってしまう。

 

 

…というわけで、

「どうやって?」の部分を今回はなるべく具体的に説明しますね。

 

 

まず、

うっかり他人と比較して「自分はダメだ」と思ってしまったら、

 

 

 

 

比較対象を他人から自分に変更します。

 

比較対象の自分というのは「過去の自分」です。

 

例えば仕事が出来る同僚と自分を比べてしまうのなら、

 

天秤から同僚を降ろして、代わりに「入社したときの自分」「入社する前の自分」を載せてください。

 

 

 

 

この時、もし

 

「(同僚は成績を伸ばしているのに)私は入社したときから全然成長してないな~」

 

と考えちゃう場合、それはまだ他人と比べてしまっているのでNGですよ。

 

他人を天秤から降ろしきれてないかもしれません。

 

ついでに、「入社して〇年もたつのに自分は変わらないなあ~」と思った方がいたら、それもNGです。(笑)

 

これは「3年も経てば人は変わるはず」という一般論(のような思考)と比較をしている状態ですから、過去の自分との比較ではないんです。

 

純粋に、過去の自分そのものを眺めてみてください。

 

 

 

 

この作業が、先述した「人は人、自分は自分と割り切りましょう」の下準備にあたります。

 

比較対象を自分にすることで、なるべく他人や一般論が入ってこられないようにしておきます。

 

実は、この作業にはとても大きな意味があるんです。

 

 

続きます。

 

 

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