「愛される」をあきらめる② | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

昨日の続きです。

 

私たちが「愛」だと思っていることは、

私たちの心の傷だったりする。

 

クライアントさんのお話を聞いていると、

 

「子供を愛しているからしている」と思っていた行動が、

単純に自分が愛されなかった心の傷をどうにか癒すための行動だった、

 

なんてことは「あるある」だ。

 

だから、いくら「子供のため」と思ってやっていても、子供に伝わらないことがある。

 

親の思う愛子供の望む愛が違うから。

 

 

 

子供は望んだ愛がもらえなくて心の傷を作る。

 

親が「愛しているからこそ」と思ってやってくれることが、欲しい愛ではないことに混乱する。

 

親が「愛しているからこそ」と思って言ってくれることが、本当は自分のためではないことに虚しくなる。

 

親は親で、心の底から子供のためを思っているはずなのにうまくいかなくて、いつも不安が付きまとう。

 

「愛されなかった」痛みを抱えて親になり、子供のことを愛そうと意識する時、

 

それは「過去の愛されなかった痛み」を癒したり、乗り越えようとすることになる。

 

すると子供の望んだ愛とは違う形の愛になって、

子供がまた「愛されなかった」と傷ついてしまう。

 

「愛されなかった」痛みは、世代を越えて繰り返されていく。

 

 

 

 

私たちが欲しかったのは「かつての、あの時の親の愛」であって、あの瞬間でなければ手に入らなかった愛だから、

 

私たちの「愛されなかった」傷はもう埋め合わせをされることがなく、傷を抱えて生きていくしかない。

 

 

どうやって?

 

 

それは、

 

「その分、自分で自分を愛そう!」という努力ではなく、

 

「愛を埋め合わせてくれる人を探す」ということでもなくて、

 

ただ単純に

 

「愛される」を一度諦めること

 

にある。

 

 

 

続きます。

 

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