外では「しっかり者」、家に帰ると「ダメ人間」③ | 仙台駅前にあるカウンセリング ルーム まきび

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さらに昨日の続きです。

 

「大人人格」と「子供人格」の両方を持っている人は、アダルトチルドレンでいう「ヒーロータイプ」に似ているというお話でしたね。

 

 

 「大人人格」=ヒーロータイプ

 

アダルトチルドレンの「ヒーロー」は、頑張り屋でしっかり者。

 

優秀な成績や成果を収める人も少なくなく、周囲からは「出来る人」と思われがちです。

 

アダルトチルドレンのヒーローは、まさに「大人人格」の特徴に当てはまりますね。

 

 

ちなみに、「大人人格」と「子供人格」の両方を持ち合わせている人の特徴として、以前こんなことを書きました。

 

外(職場等)で出来ることが家では出来ない

人のためなら頑張れることが、自分のためだと頑張れない

朝グズグズしてたのに、会社に足を踏み入れると急に「仕事職人モード」になる

 

 

実は、どうしてこうなってしまうのかについても、アダルトチルドレンの「ヒーロー」に当てはめて考えれば、簡単に答えが出てきます。

 

なぜなら、

アダルトチルドレンの「ヒーロー」の努力は、自分のための努力じゃないからです。

 

もともとは、「家族が問題に直面しなくてすむように」頑張って活躍して「目くらまし」を用意してきたのがヒーロータイプ。

 

だから努力も結果もすべて家族のため。

 

家族のためというよりも、「家族を保つため」と言ったほうがいいかもしれませんね。

 

大人人格を持つ人は、それなりに努力もしてきました。

結果も少しは残してきたでしょう。

外の世界に出たら笑顔でしっかり者をやれる力もあります。

 

でも、どれも自分のためじゃない。

 

そんな子供時代を過ごしているので、

大人になっても自分のために頑張れません。

 

外の世界では出来ることが家では出来ないのも

 

人のためなら頑張れることも自分のためには頑張れないのも、

 

そう考えると納得できます。

 

 

 「子供人格」は閉じ込められた「本来の子供らしさ」

 

「大人人格」をアダルトチルドレンの「ヒーロー」だと考えてみると、「子供人格」とはなんでしょうか。

 

これは、「ある時点からの、時が止まったままの人格」と考えると分かりやすいかもしれません。

 

大人人格として生きるためには(つまり家族や周囲に必要な人格で生きるためには)、子供らしい人格は邪魔でしかありません。

 

子供人格は、大人人格(ヒーロー)として生きるのに邪魔だった部分を閉じ込めた人格です。

 

そして、本来大切にされなければならなかった部分でもあります。

 

 

子供人格は言葉通り「子供のころの人格」ですから、「出来ない」ことが多いのは当然です。

恋愛もうまくいかないし、泣いてしまうしすぐ不安になります。料理や片付けが苦手なのも当たり前。

 

おまけにこれまで「家族のために」頑張ってきたタイプなので、自分のために頑張るということがよくわかりません。

 

だから余計にプライベートな問題を解決できずに、

いつまでも辛い状況が続いてしまいます。

 

子供のころから「しっかり者」の役割を背負ってきたからといって、「本来の子供らしい部分」がないわけではありません。

 

消化されなかったものはいつまでも残り、

満たされなかったものは訴え続けます。

 

だからこそ、カウンセリングにおいては、この「子供人格」との対話が大切になってきます。

 

 

 

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