【おしまい】外では「しっかり者」、家に帰ると「ダメ人間」④ | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

なんだかすごく長くなってしまいました(-_-;)

 

今日でこのお話は一度終わりです。

 

 「子供人格」との対談

 

誰かのためなら頑張れるけど自分のためには動けない。

 

外ではてきぱき仕事をこなすのに、家の中では片付けも苦手。

 

会社の人とは仲良くできるのに、恋愛は失敗ばかり。

 

そんな、「大人(外向け)の人格」と「子供(プライベート)の人格」の2つを持っている人がいます。

 

この2つの性格を持っている方のカウンセリングを行う時、必要なのは「子供人格」との対話です。

 

「大人人格」のクライアントさんとお話しても、

 

「私の悩みは大したことないので」

「カウンセリングを申し込んだときは困っていたけど、今はそんなにつらくないです」

 

という言葉が返ってきてしまいます。

 

でも、助けを求めたのは外向けの「大人人格」ではなく、置いてけぼりの「子供人格」なので、

 

カウンセラーとしては、子供人格のクライアントさんとお話をしたいところです。

 

 

 

(ここでいう「大人人格」と「子供人格」は、多重人格とは違います。人格が独立して存在しているということではありません。あくまでも自分の中に「異なる特徴の自分」がいて、そのギャップが大きい、という感じです。)

 

すると、どうやってクライアントさんから子供人格を引き出すか、ということが問題になるのですが、

 

実はこれは結構シンプルなんです。

 

 

 カウンセリングに来るだけでいい

 

前回まででお話した通り、

「大人人格」はアダルトチルドレンで言うところの「ヒーロータイプ」に似ています。

 

ヒーロータイプは、努力も出来るしそれなりに結果も出せるけど、それらは家族のためで、自分のための努力じゃない、という特徴があります。

 

だから、ヒーロータイプはただ自分のために何かをする、というのがとても不得手。

 

こういう方がカウンセリングに来るということは、

それ自体がとても大きな一歩になります。

 

だって、カウンセリングはどう頑張っても「自分のための場所」にしかならないから。

 

 

そして、カウンセラーは

「しっかり者で、活躍して、明るくて、ちゃんとした」クライアントさんを特に必要としていません。

 

むしろ、抑圧されてきた「子供のころの、子供っぽいクライアントさん」に興味があります(笑)

 

そこに、生きやすさの鍵が隠れているからです。

 

そういう気持ちでカウンセラーが話を聞いていくと、

自然とクライアントさんは「大人人格」ではいられなくなるんですね。

 

なので、クライアントさんが特になにかを頑張る必要はありません。

 

自分の中にある「子供の自分」の声をきく、それだけできれば十分です。

 

 

 

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