なんだかすごく長くなってしまいました(-_-;)
今日でこのお話は一度終わりです。
「子供人格」との対談
誰かのためなら頑張れるけど自分のためには動けない。
外ではてきぱき仕事をこなすのに、家の中では片付けも苦手。
会社の人とは仲良くできるのに、恋愛は失敗ばかり。
そんな、「大人(外向け)の人格」と「子供(プライベート)の人格」の2つを持っている人がいます。
この2つの性格を持っている方のカウンセリングを行う時、必要なのは「子供人格」との対話です。
「大人人格」のクライアントさんとお話しても、
「私の悩みは大したことないので」
「カウンセリングを申し込んだときは困っていたけど、今はそんなにつらくないです」
という言葉が返ってきてしまいます。
でも、助けを求めたのは外向けの「大人人格」ではなく、置いてけぼりの「子供人格」なので、
カウンセラーとしては、子供人格のクライアントさんとお話をしたいところです。
(ここでいう「大人人格」と「子供人格」は、多重人格とは違います。人格が独立して存在しているということではありません。あくまでも自分の中に「異なる特徴の自分」がいて、そのギャップが大きい、という感じです。)
すると、どうやってクライアントさんから子供人格を引き出すか、ということが問題になるのですが、
実はこれは結構シンプルなんです。
カウンセリングに来るだけでいい
前回まででお話した通り、
「大人人格」はアダルトチルドレンで言うところの「ヒーロータイプ」に似ています。
ヒーロータイプは、努力も出来るしそれなりに結果も出せるけど、それらは家族のためで、自分のための努力じゃない、という特徴があります。
だから、ヒーロータイプはただ自分のために何かをする、というのがとても不得手。
こういう方がカウンセリングに来るということは、
それ自体がとても大きな一歩になります。
だって、カウンセリングはどう頑張っても「自分のための場所」にしかならないから。
そして、カウンセラーは
「しっかり者で、活躍して、明るくて、ちゃんとした」クライアントさんを特に必要としていません。
むしろ、抑圧されてきた「子供のころの、子供っぽいクライアントさん」に興味があります(笑)
そこに、生きやすさの鍵が隠れているからです。
そういう気持ちでカウンセラーが話を聞いていくと、
自然とクライアントさんは「大人人格」ではいられなくなるんですね。
なので、クライアントさんが特になにかを頑張る必要はありません。
自分の中にある「子供の自分」の声をきく、それだけできれば十分です。
*このブログは毎日19時に更新されます
当カウンセリングルームに所属する、女性カウンセラーの情報はこちら