人となじめない、の悩み② | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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昨日の続きです。

 

オキシトシンという、「身内感」を生み出してくれるホルモンは、一方で「部外者」とか「敵」みたいな感覚も生み出してしまうことになります。

 

これが、

 

家族との心理的な距離が近い人や

家族を支えなければいけない役割を担ってきた人が、「他者とうまくなじめない」と悩んでしまうことにちょっとつながってきます。

 

 

昨日も書いた通り、オキシトシンはスキンシップやコミュニケーションなどによって分泌が増えやすくなります。

 

つまり、たいていの人間は家族(特に親)に対してオキシトシンが出ているということになるわけです。

 

でも、私たちは思春期に反抗期がありますよね。

 

あれはいわゆる「親に敵意が向いて、学校の友達は仲間」の状態。

 

私たちは、もともと家族にオキシトシンが出ている状態だったのを、社会で人と関わることで徐々にその範囲を拡大させたり、「親がいないとダメ」な状態から抜け出していく、という風に考えることができます。

 

つまり、

家庭という小さくてあまりも親密な「身内」を卒業して、社会となじめるようになっていく、という段階が必要なんです。

 

でも、例えば家族を支えなきゃいけない子は、どうでしょうか。

 

自分がニコニコしてないと母親がヒステリーのようになるとか、

 

自分が勉強をしていないと親に殴られるとか、

 

自分がちょっと気を使っていないと夫婦喧嘩が起きるとか。

 

もしくは親が精神的、身体的に弱っていて、手伝いをしていないといけないとか。

 

 

そういう家庭環境の中では、そもそも子どもに役割が与えられすぎているので、「家族」という身内から抜け出ることが難しい。

 

それは、子供が「家族を支えたい」と思っていようが「こんな家はクソだ!」と思っていようが、あまり変わりません。

 

オキシトシンは身内感を作るホルモンです。

そして「身内」ができるということは、自動的に「ヨソ」ができるということでもある。

 

何が起こるのか、だんだんイメージしやすくなってきましたね。

 

 

続きます

 

 

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