何度も転職を繰り返す人、
他人と関係を築くのが苦手な人、
団体の中にいると、自分が浮いてるような気がする人。
こういう特徴をいくつか持っているクライアントさんは、
ご家族との心理的な距離がとても近かったり、
ご家族の中に問題を抱えている人がいて、クライアントさんが気を使ったり支えてあげてきた、なんて過去を持っていることがあります。
家族との心理的な距離が近いと、なぜ外の世界となじめないような感じがしたり、一つの場所に長くいることが難しく感じるのでしょうか。
そこには
オキシトシン
というホルモンが関係していることがあります。
オキシトシンって、よく「ストレスを軽減させる幸せホルモン」みたいに言われる、アレの事です。
人は触れ合った相手や心理的な距離の近い相手に対して「オキシトシン」が出やすくなります。
それが、いわゆる「絆」とか「つながり」とか「仲間意識」なんかになったりしますよね。
ですから、小さいころから家族との距離が近かった人や、家族を支える役目を負ってきたきた人なんかは、家族に「オキシトシン」がたくさん出ているようなイメージになります。
ところで、
オキシトシンによって「絆」が増えるということは、「仲間(身内感)」ができるということです。
仲間ができるとどうなるかというと、実は「敵」も出来ちゃいます。
敵とまで言うと、ちょっとイメージ出来ない人もいるかもしれません。「部外者」位だといいかもしれませんね。
味方がいるということは敵がいるということになりえるし、
仲間(身内)がいるということは部外者もいるということになります。
中学・高校のころに、同じグループに所属する友達でおそろいのグッズを買ったりしませんでしたか?
あれが、オキシトシンによる「身内」の意識です。
おそろいのグッズを持っていない子は「よその人」ですよね。
あるいは、彼氏や彼女ができた時、パートナーに近づく人間にイライラしたり「自分の彼(彼女)に近づくな」と思ったりしませんでしたか?
あれも、オキシトシンによる身内の感覚であり、
そこに近づいてくる人間は「ぼくら」を壊しかねない敵なわけです。
続きます。
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