たとえば、私が、
「読まなきゃいけない本が山ほどあるのに、ついついにゃんこ大戦争をしちゃうんです。
やらなくちゃって思ってるんですけど、やめられなくて困っています。」
という相談を誰かにしたとします。
ちなみににゃんこ大戦争とはネコみたいなキャラクターが戦うゲームで、実際にやっています。
(可愛いとは断定しにくい感じのネコです)
※いらすとや
こんな相談に対して、
「自制心が弱いんだな~」と思う人もいるでしょう。
「もしかしてゲーム依存?」と思う人もいるでしょう。
「本当に困っているならゲームを捨てるはず!ただの甘え」と捉えられる場合もあるかもしれません。
そして、相談された側はたいてい何かの答えを出さなきゃいけないと思うので、
「カフェで読書をしてみたらいいんじゃない?」とか、
「ゲームの時間を決めたほうがいい」とか、
「ゲームのアプリは消す」、
「思う存分ゲームをやったら自然とやめるよ」
といったアドバイスがもらえるかもしれませんね。
もちろん、このアドバイス通りに実践して問題が解決することもありますが、
「カフェは人がざわざわしている感じが落ち着かないし、ゲームの時間を決めても守れないし……」
と、
「アドバイス通りに出来ない」、もしくは「アドバイス通りにやってもだめだった」なんていうパターンになることもそこそこ多い。
こうなると、相談に乗った人はなんだか自分のアドバイスをダメにされたような気がして、「わがままだな~」とか「ダメな人だなあ~」「相談してきたのはそっちなんだから、ちゃんとやってよ」なんて気持ちになったりします。
そして相談者と、アドバイスをした人の両方の心の中で
「相談者は変われないダメな人」
という共通認識が広がっていきます。
続きます。
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