自分の利益をしっかり見据えて他人にペコペコする人と、
何となく相手に圧されてペコペコしちゃう人では、
後者の方が怒りやストレスをためやすい傾向があります。
食べるぞ!と意思表示をしてたくさん食べる人と、
人目を気にしてコソコソ過食をしてしまう人では、
後者の方がひどく自分を責めてしまい、しかも過食をやめられない傾向があります。
結果的に同じことをしていても、こうやって差が出てしまうのは、
「自分の利益を見据える人」の方が結果に貪欲で、
「食べるぞ!と思って食べる人」の方が食べるのを楽しんでいるからなのでしょうか。
この違いは、「自分の人生の舵を切っているのは誰か?」という視点で考えると見えてきます。
私達が自分のために、
自分にとって心地よく、
自分に対してごまかしの少ない状態で行うことは、
心理的な負担が少なく済みます。
「自分の利益のためにペコペコする人」や「食べるぞ!と思って食べる人」は、自分のための行動だと明確に自覚をしていたり、ごまかしの少ない状態と言えますね。
一方、
「他人の雰囲気や不安感からペコペコしちゃう」のは「他人にそうさせられている」ような感覚があります。
自分で舵を取れていないということは、自分以外の何かに舵をとられ振り回されているということ。
だから不快で、何度もその場面を思い出したり、後になってイライラしたり落ち込んだりしてしまいます。
「人目を気にしてコソコソ食べる」のも、「食べる自分を許していない、なのに食べている」という事になって、
自分でコントロールできない(舵をとれない)、となります。
他人や情動的な気分に振り回されてしまうと、「自分ではどうにもできない」という気持ちになって
ますます自分のことを自分でコントロールできなくなっていきます。
自分で自分の舵を切れないということは、とても大きな苦痛になり得るんですね。
自分の主導権をしっかり自分が握ることは、思っているより大事なんです。
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