ニュースで事件や流行り病を見て不安になると、
ネットでさらに検索してしまう方がたくさんいます。
でも、たくさん検索して情報を集めた結果、
「もっと不安になった」
ということがありますよね。
あんなケースもある、
こんな現状もある、
えっあのニュースはデマなの?
などなど。
人は、幸せより不幸せに敏感で、
だから世の中の情報も不幸せなものが多くなって、
知れば知るほど何も信じられない、と
どんどん不安に陥ってしまうことがあります。
でも、「たくさん知っている状態」になってしまうと、
「知らない」ということが怖くなってくるので
もっと調べてしまうんですね。
例えば
「人から悪く思われているんじゃないか」と思っている人は
悪く思われることが苦痛なのに、
「どう思われているか」を一生懸命探ってしまうことがあります。
「あの人が嫌いだ」と思っている人は、
その人のことを意識したくないのに
一挙手一投足をつい確認して、嫌なところを見つけてしまうことがあります。
そして、どんどん自分の中に不快感がたまっていくのに、
「相手のことを気にしない」「これ以上知ろうとしない」
という選択が難しくなっていって、
嫌なのに気にしてしまう、という状態になります。
失った状態から得ていくよりも、
得た状態から失うことの方が、「怖い」と感じる方が多いので
「情報を得ようとしない」ということが、「自分の把握できない場所で良くないことが増えていくような不安」につながります。
把握しておかないともっと不安になる、という選択が合っていることもあるけれど、
それがさらなる不安を呼び寄せてしまうこともあり得る。
見たくないものを見ようとしてしまう時は、
思い切って全部やめてしまうといいかもしれません。
やめたいのにやめられない!という場合なら、
カウンセリングもご検討くださいね。
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※このブログ内に登場するエピソードは特定のクライアントさんの経験談とは関係ありません。