昨日のブログで、心理療法を受けた方の感じ方についてちょっと書いてみました。
今まで頭も心もフル回転だった人の場合、急に緊張感がとれてびっくりしてしまうことがあるという話でしたね。
ただ、心理療法は「効果」も「効果の感じ方」も個人差があるので、同じような心理状態の方であっても感じ方は違ったりします。
基本的には、
①スッキリする、嫌なことを思い出さなくなる
②リラックスする、脱力したような気分になる
③変化がよく分からない
④変化がない(心理療法以外の方法の方がいい)
の4パターンくらいの反応が多いですね。
③と④の違いは、「心理療法が効いているけど自覚できない」か「心理療法自体が合っていない」かの違いです。
「心理療法」と言われる技法はたくさんありますが、たくさんあるということは「どの方法も万人に通用するわけではない」ということでもあります。
なので、心理療法を試しても変化が出ない方には、対話や他の方法も試してみます。
③の「変化がよく分からない」クライアントさんは、カウンセリングが進むにつれて少しずつ変化を実感できるようになります。
なぜすぐに変化を感じられないかというと、「感じる」事が苦手になっているからです。
辛い環境の中で過ごしていると、感覚が麻痺する…というよりも、麻痺せざるを得ない心理状態になってしまうことがあります。
そんな感じで「心を遠くに飛ばしている」クライアントさんだと、心理療法を受けても「すっきりした」とか「気持ちが落ち着いた」という感覚が分からなくなってしまうのですが、
この場合、実感に及ばないだけで少しずつ変化は起きているので、「変化を感じられるほど回復するまで心理療法を続けながら待つ」という選択もあります。
これまでの苦しみに対してクライアントさんが行ってきた「心の守り方」によっては、このように時間がかかる場合もありますが、それは「これまでの自分の心の形に気付く」という作業でもあります。
気楽に生きられる日を楽しみに、のんびりやっていきましょうね。
※心理療法はたくさんの種類があります。
これはあくまで私が普段用いている心理療法についてのお話です。
*このブログは毎日19時に更新されます
当カウンセリングルームに所属する、女性カウンセラーの情報はこちら