誠実で優しい人、を望む難しさ | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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【ゴールデンウイークの開所日のお知らせ】

 

◆GWの営業日

4月29日(金)

4月30日(土)

5月6日(金)

5月7日(土)以降

 

5月1日~5月5日までお休みとなりますので、

ご迷惑をおかけしますがどうぞよろしくお願いいたします。

 

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昨日までの続きです。

 

 

2:希望条件は「事実」の方が叶いやすい

 

人の望みには、2種類あります。

「客観的に見ても事実が変わらないもの」「その人の主観や経験によって差があるもの」です。

 

昨日の例で言うと、

Aさんは年収1500万の男性を希望していますよね。

 

「年収1500万」というのは数字なので、誰が見ても定義が変わりません。

 

一方、Bさんは「誠実で優しく一緒にいて楽しい人」を希望しています。

 

この3つはどれも基準がその人の中にしかない、「主観的なもの」ですよね。

 

主観的な希望というのは個人差があるだけでなく、自分の中でいくらでも書き変えられる不安定なものなんです。

 

 

例えば、

悩んでいる時にそっとしておいてくれることを「あの人は優しい」と感じる人もいれば、

 

大丈夫?と声をかけて話を聞いてくれるひとを「あの人は優しい」と感じる人もいます。

 

悩んでいることを何でも代わりに解決してくれる人のことを「あの人は優しい」という人もいますよね。

 

これが、「主観には個人差がある」ということです。

 

 

そして、「自分の中で書き換えられる」というのをすごくあからさまに説明すると、

 

初デートで普通の男性から「カバン持つよ」と言われると「いや、いいです…」と思うのに、イケメンに同じことを言われると「大切にされてるかも」と思ったりすることです(笑)

 

あるいは、これまで「あの男性は冷たい人」と思っていたのに、「どうやらプライベートでは猫を溺愛していて、保護活動もしているらしい」なんてうわさを聞いた瞬間に、なんだか優しい人に見えてくる!!…というのも同じですね。

 

私達が簡単に信じ込みやすく、それでいて正確な基準を持たないのが「主観」なんです。

 

 

 

主観による希望条件が多いということは、年収のように「はっきり確定できる条件がない」ということになります。

 

これはつまり、「いろんな条件を出しているように見えて、実は何も決まっておらずぼんやりとした理想があるだけ」というのが本当のところだったりするんですね。

 

これだと確かに決め手に欠けますから、どれかを選ぶ=望みを叶える、というのも難しくなってきますよね。

 

ここまで書くとはっきりするのですが、「明らかに高望みに見える希望を1つ持っている人」と「謙虚だけど(特に主観的な)希望をいくつも持っている人」では、後者の方が結果的な高望みになっているケースがあるんです。

 

 

これまでのことをまとめると、望みを叶える近道は

 

◆望みの数がなるべく少ないこと

◆望みの内容が「客観的に見ても変わらない数字や物であること」

 

になるのですが、

 

…でも、そんな簡単にいかないのが人間ですよね。

 

そんなことが分かったところで、Bさんが「じゃあ私も年収だけで相手を選びます!」とはなかなか出来ない。

 

私達が、今のままでなるべく望みを叶えるにはどうしたらいいのでしょうか。

 

それを明日のブログにして終わりにしますね。

 

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