「普通のことしか望んでいない」ほうが不満が出やすい? | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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昨日の続きです。

 

家賃5万で2LDK以上の部屋に引っ越したいAさんと、高望みはしていないけど物件の希望条件が何個もあるBさんのお話でした。

 

Aさんは高望み傾向があるので、希望する条件にヒットする物件はあまり多くありません。

 

一方Bさんも、ひとつひとつの希望は控えめですが希望条件がいくつもあるので、すべてを満たす物件は少なめです。

 

同じような状況に見えるのですが、ここで、二人の考え方の差が出ます。

 

Aさんは、「家賃5万で絶対2LDK以上!!」とは思っているものの、それ以外の条件を出していません。

たったひとつの「ちょっと高い理想」を大事にしている分、それ以外は意外と基準が低いのです。

 

Bさんは、控えめながらもいくつも希望条件があります。

この場合、どの希望条件も同じくらい大切であることが多く、どれかを譲歩しなければならない時に「不満」に変わりやすくなるんです。

 

つまり、高望みであっても一つしか希望条件が無かったAさんと比べて、複数の希望を抱いていたBさんは、すべての条件を満たせない時に心のどこかで「ここを我慢した」「ここが希望通りにならなかった」という気持ちを抱えやすい状態になるということですね。

 

 

 

(Bさんの出した希望条件が多すぎるから良くない、というお話ではありません。あくまで「希望条件が少ない方が満足度が高い場合」の心の動きについてのお話です。)
 

 

これって、例えば婚活や就活でも似たようなケースがたくさんあるんです。

 

婚活で「相手の条件は年収1500万以上!」という女性(自分は年収300万)と、

「年収はそこまで気にしていないから、誠実で優しく、趣味があう人がいい」という女性がいたとします。

 

ぱっと見の印象は後者の方が謙虚で現実的に見えるのですが、相手を選べなかったり、相手に不満を持ちやすいのも後者だったりします。

 

 

あるいは、

就活で「会社のブランド力で職場を決める」という男性よりも、

「給与や勤務時間よりも人間関係がよい職場がいい」という男性がいたとすると、後者の方が職場探しに苦労したり、不満を抱えやすくなることもあります。

 

ちなみにここに男女差はあまりなさそうなので、↑の例は男女を入れ替えても同じことが言えます。

 

 

どうして、一見無欲で「普通の」事ばかりを希望しているような人の方が、不満を感じやすかったりうまくいかなかったりするのでしょうか。

 

 

それを明日もうちょっと具体的に書きますね。

最近なぜか前置きが長くなりつつありますね…。

 

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