昨日の続きです。
クライアントさんの中には、
「カウンセリングに来ると悩みと関係ない話をしてしまう方」
「良くなってきたと感じると問題が発生してしまう方」
がいらっしゃるというお話でした。
今日はそのうち、
「カウンセリングに来ると悩みと関係ない話をしてしまう方」についてです。
・苦しくてカウンセリングを予約したのに、当日になったら「その話はもういいや」となりがち
・カウンセリングに来ると何を話したかったのか思い出せない
・カウンセリングの予約をした時点で苦しくなくなってくる
問題が解決したわけじゃないのに、カウンセリングに来るまでに「苦しい!相談したい!」という気持ちが保たれない状態の中には、こんな可能性が考えられます。
1:意識の焦点が変わったから
カウンセリングの予約をするだけで気持ちが楽になるという方は、「焦点が変わったから」かもしれませんね。
つらい!苦しい!と思った瞬間に、人はとても孤独を感じます。
嫌でも意識が「つらいこと」「苦しいこと」に向かってしまい、抜け出せないような気持ちになります。
それが、カウンセリングの予約をすることで意識の焦点が「つらいこと」から「つらいことを相談している時」に変化するんです。
つらい事を聞いてほしくてカウンセリングを予約する時、クライアントさんの頭の中には「相談している自分」の姿が少なからず想像されます。
一人で抱える孤独から解放される安心感や、分かってもらえる心地よさを頭の中に描きます。
辛いことを聞いてもらっている場面を想像すると、
意識の焦点が「つらい」から「相談している時の自分」に変わるから、すっと気持ちが落ち着いてくる。
そんなことがあるかもしれませんね。
初めてのクライアントさんより、以前もいらしたクライアントさんの方が、より「相談している時の自分」を具体的に想像しやすいのでこの傾向が強まります。
焦点をずらすというのは、意外と即効性のある「楽になる方法」なんですよね。
2:直面化を恐れているから
「カウンセリングに来ると話したいことがぼやけちゃう」という時は、クライアントさんの無意識が相談させないようにしているかもしれません。
相談して、自分が見たくない心の傷を見てしまったらどうしよう?
問題が解決することで、何か気づいてしまったらどうしよう?
そんな真実にたどり着くことへの抵抗から、「別の話をしたくなる」「何を話したいか分からない」という状態が作り出されている、なんてことがあったりします。
逆に言えば、そんな反応がでたときは「そこに宝が埋まっている」とも言えます。
なぜなら、無意識が隠そうとしているその「何か」こそ、その人の生きづらさの原因だったりするからです。
「相談したかったけど、気が変わった」と思った時は「もしかしてここに何かあるかも」という視点で自分を見てみると、生き方が変わるよいきっかけになるかもしれません。
*このブログは毎日19時に更新されます
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