昨日までの続きです。
「悩んでいたのに、カウンセリングに来たらどうでもよくなっちゃう」というタイプの方がいる一方で、
「カウンセリングの前になると調子が悪くなる、良くないことが起こる気がする」とか「カウンセリングを卒業しようと思うと問題が発生する」なんてことが起こりやすい方々もいます。
このタイプの方は、カウンセリング以外の場所でも似たような体験をしている場合が多いものです。
何か一つ良くなると別の問題が出てきたり、
楽しいことの前に調子をくずしたり。
「上手くいった」という体験を得にくいのがこのタイプの方の特徴です。
さて、
カウンセリングを受ける前に調子が悪くなったり、卒業しようと思うとトラブルが起きてしまう方は、「親との課題」がうまく解決されていない可能性があります。
これをもう少し具体的に説明すると、「親との関係性について抱えている課題」です。
例えば、「うまくいかない」事が親から愛情や関心を得るための方法になってしまっている場合。
「そういう学習をした子」は、大人になってもそれを手放せなくなります。
つまり、意識的には「つらいことから解放されたい」と思っていても、無意識が「つらくないと関心を得られない」と知っているから、良くなりそうになると「悪い事が起きて引き戻される」仕組みができてしまいます。
一般的には
カウンセリングに通う=良くなっていく
カウンセリングを卒業する=良くなった
というイメージがありますよね。
「楽になりたい」気持ちと「楽になったら親がわたしを見てくれなくなる」という危機感にはさまれてしまったクライアントさんが、無意識的に「調子を悪くする、新たな悩みを抱える」という方法でバランスを取ろうとしてしまうことがあるんです。
(ちなみに、「親に見てほしい」というよりも「うまくいかない自分を見せて、親に伝えたいメッセージがある」なんて場合もあります。)
それは、もっと楽に生きられる力があるはずなのに「つらい自分」の着ぐるみを着ているということ。
着ぐるみを着なければならなくなった「過去の傷」をもう一度整理して、癒えていなかった親子関係の課題を見つめる時間が必要です。
カウンセリングに来ると話したかったことがどうでもよくなっちゃうのも、カウンセリングで良くなっていくと悪い事が起きちゃうのも
「そこにまだ傷があるよ」という大切なサインです。
あれ?と思うことがあったら、遠慮なくカウンセラーに話してみて下さいね。
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