昨日の続きです。
生きていたら、いいことも悪い事もある。
それはカウンセリングに通った後も変わらない。
じゃあ、何のためにカウンセリングに通うんだろう?というお話でした。
カウンセリングは自分のことを何でも話せる居場所であり、自分の感覚を取り戻していく時間です。
そして、過去の心の傷を消化する場所でもあります。
過去の心の傷を消化するということは、その時の辛さを癒していくというだけの単純なお話ではないんです。
私達は心の傷を持つと、(表面的な)性格や行動が変わってしまいます。
傷付いたシチュエーションを避けようとして、極端に恐怖や不安を感じやすくなったり、
逆にトラウマを乗り越えようと無意識にもう一度傷つく環境を作ろうとしてしまったり、
人とうまく関係が築けない、自分の好きなことが分からない、いつもネガティブな想像をしてしまう、などなど。
いろんな影響が出てしまいます。
過去に心の傷を持っていると、「今」が過去に足を引っ張られ続けている状態になるんですね。
これって本当は、過去の「あの時」に焦点が当たり続けているので、「今を生きてない」んです。
だから心の傷を消化して、変わってしまった自分の形を元々の状態に戻します。
本来の自分に戻って、今を生きられるようにします。
カウンセリングを受けるということは、不要な傷つきや苦しみを手放して、本来の自分の姿で生きても大丈夫だと思えるようになることです。
そしてそんな生き方が出来るようになったら、「どんなことにも傷つかない」無敵な状態になんかならなくても、十分生きていけるという喜びを感じることが出来ますよ。
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