昨日の続きです。
誰かから嫌われたり波風を立てたりするのが怖くて、反射的に誰にでもいい顔をしてしまう「八方美人」な人達がいます。
人から不快に思われないために、本人なりに「嫌われない人」「役に立つ存在」を演じてしまうこのタイプは、
たとえその傾向を利用されて損な役回りを押し付けられたとしても、やっぱり嫌われたくない気持ちが勝ってしまいます。
(八方美人には、「スーパーマン(普通に完璧な人)」タイプと、楽をするために八方美人をするタイプと、嫌われたくないから八方美人に「ならざるをえない」タイプがいますが、この記事では嫌われたくない八方美人のことを書いています。)
問題なのは、「では、八方美人をすることで望んだ安心が得られているのか?」と言われると「NO」なこと。
「嫌われたくない」が原動力になっている八方美人は、どれだけ完璧に八方美人をやれたとしても不安を取り除くことが出来ません。
その場ではうまく立ち回れているような気がしても、一人になると「あの人、もしかして苦笑いしてたかな」とか「こう言えばよかったかも」とグルグル考えてしまいます。
ミスなんかしようものなら、イライラしている相手の顔を頭の中に作り出して恐怖を感じてしまいます。
そう、八方美人になりやすいタイプの人は、
相手と話す前でも話した後でも、相手が怒っている顔や面倒くさそうにしている顔を勝手にイメージする傾向があるんです。
相手が不快に思っているイメージが浮かんでくるから、実際は怒ってない相手にもビクビクしてしまいます。
笑顔で対応してくれた相手にも、「負担をかけたかも」「本当は舌打ちしたい気分かも」と深読みしてしまいます。
同じように相手のネガティブな気持ちや表情を勝手に想像して「怒る」タイプの人もいますが、八方美人は、少なくとも相手の目の前ではそれをやりません。
嫌われたくないという気持ちとは裏腹に、相手への不信感が強すぎるからです。
続きます。
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