自分の主張や意見をあまり言わず、
時に自分の担当ではない仕事や役割もこなして、
誰の会話も否定せずに話を聞いて…
嫌われないように、誰に対してもどんな時でも愛想よくふるまってしまう人のことを、世間では「八方美人」と呼ぶことがあります。
八方美人になりやすい人には、具体的にはどんな特徴があるでしょうか。
よくある例をいくつか挙げてみますね。
①断れない・意見を言えない
八方美人と言われる人の特徴として分かりやすいのは、やはり「誰にでも良い顔をしてしまう」ところでしょう。
「良い顔」というのは、ただニコニコしているだけではなく、相手に逆らわないという意味も含まれています。
お誘いを断れない、頼まれたことを嫌と言えない、相手に同調してしまう、など、自分がそう思ってなくても相手に合わせた対応をしてしまいます。
嫌われたくないという気持ちが強いので、敵対している2人の間に入ってしまうと、どちらにも味方のような顔をしてしまってとても苦しい思いをします。
②一人でいる時に不快感を思い出す
八方美人になってしまう人の中には、「時間差で不快感が出てくる方」がいます。
八方美人な人って、「本心を隠して相手の機嫌を取っている」ように思われがちなのですが、
実は「本心を隠そう」という気はなくて、反射的に相手にあわせてしまっていることの方が多いんです。
誰かと接している時、自分の感情を「隠す」というよりも「感じにくくなっている」ので、その場で不満爆発!とはならないんです。
実際の出来事と感情に時差があるから、後になってからイライラしたり傷ついたりしてしまって、その感情のやり場に困ってしまいます。
③実力以上に頑張りすぎる
もう一つ、八方美人になってしまう人にありがちなのが「頑張りすぎる」という点です。
人から嫌われたくないという気持ちは、「人の望んだ姿でいなければならない」という思考につながります。
そのため、時には「頼れるリーダー」になったり、「誰よりも仕事をする人」になったりすることも八方美人の「お仕事」になってしまうことがあります。
そして、八方美人は他人にSOSを出すことも苦手なので、
仕事や役割を一人で抱え込んでストレスまみれになってしまうこともあります。
楽をするための手段として八方美人を「やっている」のならいいのですが、嫌われることが怖くて八方美人に「なってしまう」なら、そこに心のクセがあるかもしれません。
続きます。
*このブログは毎日19時に更新されます
当カウンセリングルームに所属する、女性カウンセラーの情報はこちら