完璧主義のダイエットは「10%の出来」に耐えること | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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さらに昨日の続きです。

 

完璧主義さんは、「0か100か思考」を持っています。

これは、つまり「100以外は0に等しい」ということ。

 

完璧主義ならダイエットだって完璧に、ストイックに出来るようなイメージがあるのに、実際の完璧主義さんが挫折してしまいやすいのは、この「100以外は0」という厳しい判断基準が原因だったりします。

 

完璧に出来ないと気持ちが悪いような、自分には価値がないダメな人間のような、そんな気分を人一倍感じてしまいます。

 

それが普通の(完璧主義ではない人)に比べてとても苦痛なので、少しでもうまくいかなくなると自分から終わらせてしまうんです。

 

完璧主義さんは、自分の心のコントロール力や忍耐力への評価も厳しい傾向があります。

 

ダイエットを途中で放棄した時に、完璧主義さんはダイエットのやり方を見直すよりも、達成出来なかった自分を責めたりさげすむ気持ちが出てきます。

 

でも、それもまた苦しいので、何度か(完璧主義さん基準の)失敗を繰り返すと、「もうダイエットはしない」という結論に至るわけです。

 

ダイエットが続かない完璧主義さんに必要なのは、決めたダイエットメニューを遂行できる忍耐力や精神力、自己コントロール力ではありません。

 

「他の人と同じくらい、もしくはそれ以上やることが正しい、それが出来ない自分はダメな人間なんだ」という評価基準でもありません。

 

完璧主義さんに必要なことは、「10%くらいの出来をキープする」事です。

これは、言い方を変えれば「完璧ではない状態の自分を認め、慣れていく」ということ。

 

今立てているダイエットのスケジュールや目標を、「10分の1」にしてみます。

それをまずはやってみる。

 

完璧主義さんにとって、これは「完璧」ではないので、気分的には満足しないかもしれません。

でも、やってみると気が付きます。

 

「10分の1をやり続けることも、案外難しいんだな」と。

 

もし途中でまた放棄してしまっても構いません。

1週間後でも、1か月後でも、1年後でも、気が向いたら再開するんです。

 

そうしているうちに、「完璧主義」のこだわりが崩れていきます。

そして、少しずつ楽しくなってくる。

 

今まで0か100かしかなかったから、少し失敗したと感じたら放棄してしまっていた。

 

でも、今は放棄したことを再開することが出来ている。

完璧主義だったころより、少し継続できる期間が長くなっている。

 

自分に重い課題を課したり、出来ない自分を責めたりする苦しみから解放されて、「続ける喜び」「10%が達成できることへの満足感」が心の中にわき上がってきます。

 

この喜びや満足感の正体はなんだと思いますか?

これが「自信」なんですよ。

 

完璧主義さんは、自分に厳しくプライドがあるように見えますが、実は逆なんですね。

完璧にやれないと価値がない、自分を律していないとダメ人間…こういう考えを持っている方が完璧主義さんになりやすかったりするものです。

 

だから完璧主義さんに必要なのは、自信を付けること、なんです。

 

 

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