完璧主義なAさんのダイエット | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

昨日の続きです。

 

いつもダイエットがうまくいかない人は、「0か100か」で考えがちな完璧主義さんかもしれません、というお話でした。

 

完璧主義ならむしろ完璧に、ストイックに、ダイエットを成功させるんじゃないの?と思ってしまいますが、そうでもないんです。

 

例えばここに、「0か100か思考」を持つAさんがいたとします。

 

Aさんはダイエットを決意すると、まずせっせと予定を立てます。

 

どの程度のダイエットなら続くかな?という気持ちとは別に、「毎日きっちりやりたい」「少しハードな課題をこなしたい」「毎日自炊を始める」「完璧な1日を送りたい」…といった、「理想の、完璧な予定」が頭に浮かんできます。

 

完璧であるためには、自分に課す課題があまりにユルいのではだめなのです。

 

だからAさんは、自分を律するために今より小さな服を買ってみたりして、自分に発破をかけてみます。

あるいは、「本当に体型に悩んでいるなら頑張れるはず」と、自分を試すようなことを思ったりもします。

 

もちろん、自炊用のレシピも調べて、カロリー計算をして、情報も集めていきます。

 

そんなことを頭で考えているうちに、頭の中でどんどん「完璧な自分」のイメージが膨らんでいくんです。

 

すると、例えばダイエット1日目は完璧にこなすことが出来る。

2日、3日となんとか続く。

 

でも、例えばある時ふとお菓子を食べてしまったり、運動をする時間が無かったり、自炊をする気力が無かったりして、予定通りに過ごせない日がやってくる。

 

その瞬間、Aさんの中では「ダイエットが終わり」ます。

 

完璧主義の人は、0か100の思考を持っていますから、「半端な状態」がとても不快です。

完璧にやれなかったことがみじめで、中途半端であることが気持ち悪い。

 

「明日からまた、取り返せばいいじゃない」とたとえ思うことができたとしても、それはもう完璧ではありません。

ダイエットが目的なのは分かっていても、「完璧に出来なかった」瞬間に、リセットボタンを押したくなるんです。

 

完璧にやりたい、完璧でないと、と思う気持ちから、緻密な予定やハードな課題を設けます。

完璧にやりたいと思うから、頭の中の「成功した自分像」もとてもハードルが高いものになります。

 

そして、緻密な予定やハードな課題を設けるほど計画は失敗しやすくなり、

「完璧な自分」をイメージしているからこそ、失敗した現実の自分との落差に苦しむことになってしまう。

 

それを何度か繰り返しているうちに、

完璧主義さんは自分に期待することが苦しくなって、「完璧な自分」という理想を抱いたまま「私には無理」「どうせできない」と口にするようになるんです。

 

 

 

*このブログは毎日19時に更新されます

 

カウンセリングルームまきびHP

 

Instagramも更新しています

 

 

当カウンセリングルームに所属する、女性カウンセラーの情報はこちら

 

佐藤楓カウンセリングHP

 

 

 

佐藤楓Instagram