例えば、仕事でちょっと注意されただけで大ダメージを受けてしまう人がいるとします。
注意を受けて傷ついてしまう人は、他人から「あなたこういうところがあるよね」「こうしたほうがいいよ」と言われた時に、責められているように感じたり、「私はダメなんだ」という気持ちに襲われてしまう。
実際のところ、相手には責める気持ちは全くなくて、「次回からこうしてくれたらいいよ」と思っているだけ、なんて場合もあります。
でも傷つきやすい人はなかなかそこまで考える余裕が持てない。
「今の自分はダメだと言われた」という部分に目が行ってしまって、ずっとそこで傷ついてしまう。
相手は「次からこうして欲しい」と未来の話をしているつもりでも、傷つきやすい人は「(これまでの自分について)ダメ出しをされた」と感じてしまうから、過去の自分について考えてしまうことになる。
過去の自分について考えるから「次回からこうしよう!」と未来のことを前向きに考えることが出来なくなる。
そして、
■一度注意されると相手のことが怖くなって、普通のコミュニケーションをとるのも苦手になる
■いつもその相手にチェックされているんじゃないかという気持ちになる
■「相手は私を分かっていない」とイライラして攻撃的になってしまったりする
こんな後遺症を相手に対して持ってしまう。
ところが、面白いことに、
「他人の言葉にとても左右されてしまう人」でも、占いやおみくじで言われたことはすんなり受け入れられる人が多いんです。
仕事で上司から「雑務をもう少し丁寧にやってくれると助かるなあ」と言われると傷ついてしまう人が、『仕事に慢心するな、一つ一つ丁寧にこなせ』と書いてあるおみくじを見ても「なるほど~」とか「気を付けよう~」程度で気軽に受け入れていることがよくあります。
「もう少し優しく言ってくれると嬉しいな」と友人に言われて傷つく人が、テレビの星座占いで「言葉選びに注意して!友人とケンカになっちゃうかも!」なんて言われても「ふ~ん」とスルーできたりします。
同じことを言われている(なんならおみくじや占いの方がキツい(笑))のに、どうしてこんなに「傷つき度」が変わってしまうんでしょうね。
なんてお話を明日書きます。
(今日は図も作ってマーカーも使いました!)
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