アダルトチルドレンの生きづらさ2 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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昨日の続きです。
 
アダルトチルドレンは、子供の時代に子供の心を生きられず、大人の着ぐるみをかぶった子供として、家庭内で「大人が担うような」役割を演じなければなりませんでした。
 
でも、それならなぜ
アダルトチルドレンは昨日書いたような
 

「あちこちに気を使いすぎて疲れてしまう

集団での人間関係が苦手

社会人になってから特に周りと馴染めなくなった

仕事に行くのがつらい

大学生まではなんとかやれていたのに―…」

 

という悩みを抱えてしまうのでしょう。

 

家庭内で家族の歪みを敏感にとらえ、子供の器を超えた役割にも適応出来てしまうような人が、なぜ対人関係で悩むのでしょうか?

 

そこには、「家族内の役割を外の世界でも演じてしまうから」という理由があります。

 
家族の歪みを調整し、家庭のバランスを取ろうとしてきた人は、別の集団の中でも役割を演じてバランスを取ろうとしてしまいます。
どうやら、子供の時の家庭のパターンを、集団や職場といった他の人間関係にも適合させようとしてしまうようです。
 
でも、家族という小さく閉鎖的な関係と、外の世界では勝手が違います。
そこのギャップに戸惑ってしまう。
 
家庭内で通用した役割が求められない場所では、どうしたらいいのかわかりません。
 
集団の中に同じ役割を担ってきたアダルトチルドレンが複数人いると、役割から漏れて居場所を失ってしまうこともあります。
 
集団の人数が多くなると、少人数の家族とは違う流動的な団体の雰囲気に合わせられなくなります。
 
ここで一つ大事なのは、
 
アダルトチルドレンがあくまで
「大人の着ぐるみを着ている状態」であるということ。
 
アダルトチルドレンは、子供の心が適切に大人の心へ成長する過程が辿れていません。
 
それは、子供時代に子供を生きられなかったことで、子供にも大人にもなれず、「子供の心のまま大人を演じ続ける」ということ。
 
だから、社会人になるととても生きづらくなってしまうんです。
 
「物分かりの良さそうな、大人びた良い子」という役割を演じ続けていた子にとって、周囲が本物の「大人」としてアダルトチルドレンを扱い始めることは、一大事。
 
利益や成果の重視、常に入れ替わる人間関係への適応、与えられたものをこなしていかなきゃいけない責任。
 
今までの役割とは別の能力が期待されるようになる中で、アダルトチルドレンの「良い子」達は適応出来ずについていけなくなってきます。
 
子供の心のままで頑張るにはあまりに荷が重く、ボロボロになってしまうんです。
 
 
 

 

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