もし、学校や会社で、不必要な言葉で攻撃をされたと感じたら、「投影同一視」という言葉を思い出してください。
投影同一視は、
「自分の醜さを見ないことにして、他人の中に醜さがあるとする」ことです。
SNSやネットの芸能人のニュースに、全然関係ない悪口が書き込まれていることがありますよね。
あれも(全部とは言いませんが)一部は投影同一視による書き込みなんじゃないかな、と思ったりします。
人に悪口を言う時、たいていの人間は「自分が言われたらいやな事」の範囲でしか悪口を考えられません。
「美人と言われたくない」と言うモデルに、「美人ですね」という悪口を書き込める人ってほとんどいないんです。
なぜならその人の中で「美人=いいこと」だから。
なので、どれだけそのモデルが「美人と言われなくない」と発信していようが、悪口を書く人は「言うほど美人じゃない」とか「目の位置がおかしい」とか書き込むわけです。
自分が言われたら傷つく範囲でしか、基本的に他人の悪口は言えないんです。
となると、悪口というのは「発信者の弱点」である可能性があります。
いじめられると、心ない言葉をたくさん言われますよね。
会社で働いていても、何時間も怒鳴るクレーマーがいたり、仕事と関係ない部分で批判をしてくるような人もいます。
「辛いけど、でも今は逃げる場所も方法もない」と思ったら、「投影同一視」のことをちょっと思い出してください。
「私へ言っていることは、相手の弱点が反映されている!」と考えながら話を聞くと、「探せ!弱点はどこだ!?もっと喋って情報をくれ!」とちょっと楽しくなってきます。(笑)
人に言われた悪口を思い出した時も
その言葉に飲み込まれてしまうのではなくて、積極的に発言内容を思い出して相手の弱点を考察してみます。
相手の話から相手の弱点を勝手に憶測するなんて、とんだ陰湿な方法だと思うかもしれません(笑)
でも、一番大事なことは、相手の冷たい言葉や激しい態度に圧倒されないことなんです。
圧倒されたら、相手の調子に巻き込まれてしまう。言われたことを真に受けてずっと苦しんでしまう。
そうならないために、あえて相手の弱点を掴みにかかります。
「攻撃する―される」のパワーバランスを、内側から少しずつ崩していくんです。
辛いことから逃げていい、とはよく言いますが
現実には、逃げるのにもかなりの勇気が必要です。
「今はまだ逃げられない」と思ったら、心の中でこっそり「投影同一視」を思い出してみて下さい。
*このブログは毎日19時に更新されます
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