でも本当は「悪意のある人」じゃないんです(昨日の続き) | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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昨日のブログで、投影同一視についてちょっと話しました。
 
いじわるなことを言ってくる人は、自分の問題を受け止めきれずに他人に押し付けていることがありますよ~、という話です。
 
昨日のブログでは「悪口」とか「悪意のある人」として表現したのですが、それはあくまで攻撃される側からの視点。
 
投影同一視って、「悪意」ではなくて「心の防衛機能」。
 
誰かを苦しめることが目的なんじゃなくて、自分の醜さと対面しないための手段です。
 
「それじゃもっとタチが悪い」と思うかもしれませんが、
 
心の防衛機能って結構自動的に発動していることも多くて、気づくのって難しかったりします。
 
自動発動&気付くのが難しいということは、誰でもやってる可能性があるということ。
 
だから、世間一般に言われている悪意とも、実はちょっと違うんです。
 
 
投影同一視が起きてしまう理由として、「愛されない自分の姿」がヒントになっていたりします。
 
人は一人残らず不完全で、みんなそれぞれの「醜さ」を持っているのですが、「醜いと愛されない」と思ってしまうと自分の醜さを受け入れられなくなります(幼少期の母子関係に影響を受けやすいです)。
 
受け入れられなくなるというより、そんなものが自分の中にあったらもう愛されないので、受け入れるわけにいかなくなるんです。
 
だから他人を叩く。
他人の中に自分の醜さと同じような物を見つけて(特に生み出して)、正しい立場から叩こうとします。
 
「間違っている」
「分かっていない」
「思いあがっている」
 
と批判することで、「きちんと分かっていて正しい自分=醜くない」を保つのです。
 
投影同一視をしてしまう人は、
醜い事が問題なのではなく、「醜いことを受け入れたら大変な事になる」と思っている部分に心の傷があります。
 
 

 

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